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鶴見区版 公開:2012年9月27日 エリアトップへ

国際地学オリンピックに日本代表として出場する 中里 徳彦さん 市立横浜サイエンスフロンティア高校3年

公開:2012年9月27日

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知的好奇心、宇宙へ行く

 ○…気象や地質、天文など、地球を科学する学問「地学」。20ヵ国以上、各国4人の高校生が代表となり、その知識を競うオリンピック。10月8日、アルゼンチンで行われる大会に出場する。国内予選の日程上、在学中にチャンスは2度。1度目は5位で出場を逃した。「悔しい気持ちはあった」。思いを胸に臨んだ今回、総合1位で代表権を獲得。「1位になるなんて、嬉しいよりもびっくりした」。照れくさそうにはにかむ。

 ○…小学校1年生のとき、親が持っていた気象の本を読み興味を抱いたのがきっかけ。「いろんな本を読んだり、天気図を書いたりした」。知的好奇心に導かれるまま学んだ天気のこと。中学2年で国家資格である気象予報士に合格した。「天文も同じで、宇宙の図鑑を読んでから」。だが、神秘的で面白いと思っただけではない。地政学の本には、100年後、宇宙は軍事的、政治的に重要になると書いてあった。「この分野は将来役に立つ」。理系を学びたいと、横浜サイエンスフロンティア高校に入学した。

 ○…「フィクションよりノンフィクションが好き」。いろんな本を読む。最近読んだのは、これまでの選挙などを比較研究した政治の本。現在は受験をひかえ、勉強に精を出す日々。合間に地学オリンピックの対策をするなど、学びに多忙だ。それでも、息抜きは「適度に休憩するくらい」と、苦にしていない様子を見せる。

 ○…「誰でも宇宙に行ける仕組みをつくりたい」。目を輝かせ夢を語る。今の生活を丸ごと宇宙に持っていくには、まず安くて気軽に乗れる宇宙船が必要と考える。ビジョンは明確だ。「人間は生きるために動物を犠牲にしている部分がある。人が宇宙に出られたら、もう少し地球を保護できるんじゃないか」。広がる夢や希望。「あくまで空想ですけど」。証明のない自分の言葉を慌ててフォローする姿に、科学者の一端を感じさせる。好奇心を燃料に、一歩ずつ宇宙へ行く。
 

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