鶴見区 人物風土記
公開日:2025.11.20
東寺尾中部会の結成70周年を記念して70年前のジオラマを制作した
米谷 栄一さん
東寺尾在住 69歳
柔軟な発想で地域に貢献
○…町会結成70周年を機に、当時を知る住民の「記憶」を基に作成した東寺尾中部会のジオラマ。「私が鶴見に来たのは35年ほど前で当時の様子は分からないし、資料もほとんどなくて皆さんの記憶が頼りでした」とほほ笑む。妻が鶴見の生まれで、自身は仕事がきっかけで鶴見に移住。今でも東寺尾幼稚園の理事長を務めるなど、すっかり鶴見人だ。
○…宮城県出身。小さい頃から絵を描くのが好きで美術の道を目指すように。高校卒業を前に教師から東京の美術家を紹介されて、上京を決意。「両親には『30歳までに名前が出なければ筆を折る』と覚悟を告げて家を出ました」。しかし、美術一本で生計を立てるのは難しく、設計の仕事との二足の草鞋生活。「『睡眠は昨日と今日を分けるだけの行動』と数分しか寝ない日々もありました」と苦笑する。そして29歳の時に念願の初の個展を開催。自分の名前が載った冊子が嬉しくて、宮城の両親にも届けた。
○…美術活動を続けながら鶴見に居を移すきっかけとなったのは、33歳の頃に当時の鶴見で市民会館として親しまれてきた「鶴見会館」の責任者を務めないかという話があったこと。東寺尾に引っ越しを決めた後に話が二転三転して会館に勤める話は立ち消えになったが、「住んでみたらとても過ごしやすい地域で、結果的には鶴見に越してきて正解でした」と白い歯を見せる。
○…4年前から理事長を務める東寺尾幼稚園では卒園生らに美術教室を毎週開き、地元町会では手先の器用さを活かしてチラシのデザインなどで活躍している。「園児や地域の人たちから新鮮な発想や考えを日々学ばせてもらっている。私なりの柔軟なアイデアも発信して、これからも地域に貢献していけたら」
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