交通事故再現にヒヤリ 鶴高でスタント使い教室
スタントマンが実際にあった交通事故を再現し、交通ルールを指導する「スケアードストレート式交通安全教室」が11月22日、県立鶴見高校(橋本辰夫校長・全校生徒829人)で開かれた。
「スケアードストレート」とは、「恐怖の直接体験」という意味。「ヒヤリ・ハット」する場面を、スタントマンが実際に車や自転車を用いて再現し、交通事故の恐ろしさを実感してもらうことで、事故防止に役立てるねらいがある。
主催は、県立高等学校等交通安全教育推進協議会。同協議会では、県内各地区で高校生向けの交通安全教室や大会を実施。スケアードストレート教室は、今年からの試みとなる。今回は、自転車を利用する生徒が比較的多い同校が開催校として選ばれた。
同校では、例年新入生への交通指導や、自転車の整備チェックなどを実施しているが、この教室が開かれるのは初めて。同校によると昨年、生徒の乗った自転車と自動車による接触事故が2件発生。大けがを負った生徒もいたと言う。「学校周辺は急な坂や狭い道が多い。他人事ではなく、自分のこととしてしっかりと焼きつけてほしい」と橋本校長は話す。
当日は、全校生徒が参加。実際に起きた自転車と車の接触事故などをスタントマンが再現した。トラックにスタントマンが引きずられるなど衝撃的な場面もあり、生徒の間ではどよめきが上がっていた。参加した同校3年の男子生徒は、「車の内輪差は怖いと思った。普段から気を付けていきたい」と話していた。
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