予想外の栄誉にはにかむ大平さん
第32回全国中学生人権作文コンテスト横浜市大会の結果がこのほど発表され、区内上の宮の市立上の宮中学校（西垣幹雄校長／全校生徒５９１人）の大平怜也さん（３年）が最優秀賞を受賞した。
コンテストは、中学生に作文を通して人権への理解を深めてもらい、その感覚を養うことなどを目的に開かれているもの。法務省が主催し、今年で32回目を迎えた。
今年度、横浜市大会には、市内１４３校が参加。全国最多となる５万５８２４編が集まった。最優秀と優秀賞は、校内から一次、二次審査を経て、人権関係団体の委員らによる最終審査により選定。最優秀12人、優秀８人が選出された。
祖母から「人権」学ぶ
大平さんの作品は、「『いじめ』という言葉が消える日」。近所に住む足に障害のある祖母がいつも明るく振る舞う姿を見て、「人と違うことなんか関係ない。人との違いをいじめの原因にするのは間違っている」という思いを綴った。
同校では、毎年夏休みの課題として全校生徒が人権作文コンテストへ応募。大平さんは「最優秀に選ばれてびっくりした」と本音を語り、「人権という言葉は難しかった。だから、身近なことを考えて結びつけた。おばあちゃんには小さいころから世話をしてもらっていたので、もともと思っていた気持ち」と、自然に生まれた文章での受賞に喜びの表情を浮かべていた。
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