寝相アート作家として活躍する 森 奈央さん 東寺尾在住 39歳
創造力で育児楽しむ
○…大きなキノコの下でキツネやウサギを連れ、雨宿りをする坊や。まるで絵本の中に出てくるワンシーンのように、眠っている次男を演出し撮影した「寝相アート」がコンテストで入賞した。これまでに作った作品は170以上。その中で次男は牛にミルクをあげたり、オムライスにかけるケチャップに扮したり。作品を載せたブログは、更新するとアクセスが1000件に上ることも。ワークショップで講師も務めるなど、子育て中の母親などから注目を集めている。
○…京都府出身。子どもの頃から絵を書くのが好きだった。「小学生の時、国語の授業で習ったお話をもとに、自分で絵本を作っていた」と振り返る。寝相アートをテレビで見かけたことをきっかけに、2012年の秋から作品を作り始める。「単純にかわいいと思ってやってみたくなった。テレビを見たその日の夜には作っていた」。ブログに作品を掲載すると、「かわいい」などと多くのコメントが寄せられるように。周囲の反応は作品作りの楽しみになっていった。
○…家庭では中学生の長男と1歳の次男の母親。長男が幼い頃は、自作の絵本を子育てに活用していた。「長男が髪の毛を切らせてくれないと、切らなきゃ髪がのびてお化けになっちゃうよという本を作ったり、パンツを履いてくれない時は、履かないとパンツが泣いてるよというお話を作ったり」。持前の創造力は子育てにも活きている。
○…寝相アートを作るのは難しいのではと考えている親は多いという。「作品は、身の回りにあるものを使って、短時間でもできる。凝ったものにする必要はない。難しいと思わずに、気軽にチャレンジしてほしい」。寝相アートに取り組むことで、それまで以上に育児にハリが出てきたと語る。「ブームに終わらずに、子育てとして定着していけばいいと思う」。豊かな発想や遊び心で、作品作りも子育ても、楽しんでいく。
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