4月1日から新館長として鶴見図書館の舵をとる 若林 和彦さん 横須賀市在住 60歳
アウトドア派な図書館長
○…市内5番目に開かれた鶴見図書館は、今年度で開館35周年。それに加え、4月1日からは、市民の読書活動を推進するための条例も施行された。「タイムリーな良い時期に館長になった」。新たなスタートに高揚感が溢れる。「本は好き。たくさん本があるところは落ち着く」。調べものなどで多用していた図書館だが、「これからはその利用者目線を活かせる」と笑う。
〇…1977年に入庁。これまでは教育分野とは全く違う畑を歩いてきた。前任は旭区副区長。鶴見には過去、経済局や国際交流協会などで仕事をしていたころに訪れたことがある。「30年以上前、まだ工場がたくさんあったころ。今はだいぶ変わっているでしょうね」。2004年ごろ、市のバイオ産業の推進などに関わったときには、末広町によく来た。「でも海側ばかりで、そのほかはまだまだわからない」と、鶴見の勉強に励む。
〇…本好きなインドア派かと思えば、趣味はアウトドア。週末は10から15Kmのマラソンで汗を流し、ロードバイクにも乗る。妻と年に1回の旅行も楽しみの一つだという。さらに最近は、セカンドライフとして、地元横須賀で地域デビュー。人口減少が進む地元の活性化を目的とする、NPO法人のメンバーとしても活動する日々だ。「年代も職業もバラバラの人たちと交流するのは楽しい」と目を輝かせる。
〇…「個人のニーズや地域の課題は多様化している」。情報の宝庫である図書館。地域の課題解決のためのヒントが詰まった書籍を紹介するなど、貸し出しだけではない、一歩進んだサービスの展開を考える。そのほかにも、幼児向けの取り組みや相談体制の充実など、やりたい仕事は盛りだくさん。「まずは、区や関係団体などと連携し、図書館を核として、読書が楽しめるような環境を整備していきたい」。アクティブな館長が、図書館の新たな可能性を切り拓く。
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