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鶴見区版 公開:2014年12月18日 エリアトップへ

氷のツリーを制作・展示する氷屋ツルミセイヒョウ(株)の代表を務める 飯山 尚子さん 向井町在住 51歳

公開:2014年12月18日

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下町の氷屋守り続けたい

 ○…氷の加工・販売などを手掛ける本業のかたわら、氷でできた珍しいクリスマスツリーを毎年制作・展示し、地域住民を楽しませている。かつてさまざまな商店が並んだ地元を元気づけたいという思いがある。「商店は近所の子どもを見守り、時には叱ってくれることもあった。今はマンションが多くなり子どものころに比べるとさみしくなった」。冬はツリー、夏はかき氷が地域の風物詩になりつつある。「かき氷は1年中出していますが、夏は小学生や幼稚園生がたくさん食べにきて、店の前は自転車でいっぱいになることもある」と笑う。

 ○…氷の仕事は曽祖父から半世紀以上続く家業。7年前、先代の父が倒れたことをきっかけにその歴史は一度幕を下ろした。しかし、家業を守りたい一心で、会社の新たなかじ取りに踏み切った。「もったいないと思った。昔からのお客さんもいる」。力仕事も多く女性には難しい仕事かもしれないという思いもあったが、そこで終わらせたくはなかった。「歴史はお金では買えないですから」

 ○…仕事の疲れを癒す秘訣は温泉や愛犬リンちゃんとの時間。リンちゃんは職場でも一緒。「世話をすることで嫌なことも忘れられる」と我が子のようにかわいがっている。力仕事が多い現場では、「ジーパンにTシャツで、おしゃれをする時間がなかなかない」。そんな中でも、指先には美しいネイルが。「少しでも女性らしくいたくて」とかわいらしい一面も。

 ○…時代の流れとともに、同業者の中にはやめていく店も多く仕事は決して楽ではない。「震災で電気料金が上がったり、山場は何度もあった。周りにもなぜそんなにこだわるのって言われることもある」と苦笑する。それでもあえて逆境に臨んでいく覚悟はゆるがない。「残してくれたものを続けていくことは先代への恩返し。氷が好きなんです」。愛しき下町の氷屋をいつまでも守りぬく。

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