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鶴見区 人物風土記

公開日:2015.01.15

今年度で50周年を迎えた鶴見区食生活等改善推進員会の会長を務める
持丸 みち代さん
岸谷在住

食で鶴見を健康に

 ○…食を中心とした健康づくりを目ざし、区内各地で料理教室などを開催している区民ボランティア団体「鶴見区食生活等改善推進員会」。会長就任6年目の今年度、設立50周年を迎え、1月27日に記念講演会を開く。「暴飲暴食をしない、3食しっかり食べる。自分でできる一次予防をすることが大事」と、活動を通じて区民の健康づくりに貢献している。

 ○…同会に関わりはじめたのは、子育てが落ち着いた2001年のこと。「料理を覚えられるかな」という思いから、セミナーに参加した。当初思い描いていた料理教室とは異なっていたため、「きっかけは勘違いだったけど」と笑うも、「出汁をとるようになったり、味付けが薄味になったり。工夫して料理するようになると生活が楽しくなった」と活動にのめり込んでいった。今や横浜市食生活等改善推進員協議会会長として、市全体の食生活改善に尽力するほどに。「他人の買い物かごを見て『これで大丈夫かな』と心配してしまう」。にこやかに「職業病」を語る。

 ○…食に精通しているだけあって、手軽な野菜料理のレシピは豊富。例えばキャベツは「タッパーに入れ、塩とオリーブオイルをかけて混ぜるだけで、水気が飛んで2日はもつ」という。玉ねぎは「レンジで6分チンしてポン酢をかけるだけ」。鍋を使わないこれらのレシピは、同会の「野菜料理コンテスト」で、個性豊かな会員たちが編み出したものだ。「会員同士のつながりは大切。人間が好きなんだと最近わかった」

 ○…料理教室など、会への依頼はほとんど断ったことはない。「食生活を何とかしたいとの思いでやっている。頼んでもらえるのはありがたいこと」。穏やかな語り口からは、多忙を極める会長職の苦労とやりがいがにじみ出る。新たな課題は「子どもの食育。小さいうちから頭のどこかに入れておけば、親も気をつけるようになる」。区民の健康を願い、忙しい日々は続いていく。

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