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鶴見区 人物風土記

公開日:2015.02.19

学校法人桜井学園横浜ファッションデザイン専門学校(YFD)の理事長を務める
櫻井 武美さん
鶴見中央在住 68歳

一途なファッション人生

 ○…YFDの学生たちが日頃の成果を披露するショー「YFDファッションコレクション」が2月27日に開かれる。「そこでは僕たちは影の存在」と言い切る。企画や演出など、手掛けているのは全て学生自身だからだ。「多くの地域の方々に見ていただけたらうれしい」と学生たちの晴れ舞台を楽しみにしている。

 ○…ファッション一筋の人生を送ってきた。両親が1948年からYFDの前身となる洋裁学校を運営し、幼い頃からファッションが身近にあった。本格的におしゃれに目覚めたきっかけの一つは、ジャケットやボタンダウンシャツなどを取り入れた「トラッドスタイル」の流行。「その格好で原宿を歩いたり、ダンスパーティーに行くのが楽しくてね」。大学卒業後、アパレルメーカーでの営業や商品企画、ウェディングドレスのデザイン・制作、ブティック店長、ショップ経営など幅広い経験を経て、現在に至る。

 ○…プライベートはやはりショッピングに出かけることが多い。「よく買ってしまうネクタイやワイシャツは100以上あって困っちゃう」と苦笑いする。食にも興味があり、寿司屋や天ぷら屋、そば屋など鶴見区内にお気に入りの店は多くある。「いつか飲食店もやってみたい。オムライスなんかを出して学生たちに気軽に来てもらいたい」と密かな夢を温めている。

 ○…両親から学校を受け継ぐことは、「最初は嫌だった」という。しかし、今では学生たちの成長を見守ることが楽しみになっている。同校には現役生だけでなく、卒業生も度々近況報告にやってくる。「『学校で学んだことが社会に出て役に立った』という言葉を聞けた時はうれしいですね」。自ら卒業生の職場に赴き、ショッピングをすることも。「仕事の相談を受けることもある。ファッションはこれからも必要な産業。長く続けていってほしいですね」と暖かなまなざしを浮かべていた。

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