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鶴見区 人物風土記

公開日:2015.12.10

ココファン横浜鶴見の事業所長として、世代間や地域での交流に汗を流す
齋藤 泰之さん
鶴見中央在勤 42歳

多世代交流の架け橋に

 ○…よこはま多世代・地域交流型住宅のモデルとして今年4月に開館した「ココファン横浜鶴見」の事業所長に、10月から赴任した。地域との結びつきを強めようと、毎月11日には施設内の交流スペースを開放し、入居者と地域住民が参加できるラジオ体操を実施。交流拠点となるべく、「まずは知ってもらいたい」と施設の知名度向上へ数々のイベントを企画している。

 ○…母子家庭で育ったため、幼少期から祖父母と過ごすことが多かった。「介護職は全く頭になかった」と笑うが、会計事務所勤務などを経てキャリアに迷った時、看護師として活躍する知人の姿を見て「手に職を持つ人に憧れた」。特別養護老人ホームなどで現場を学んだ後、元同僚の誘いで学研ココファンに入社した。「圧倒的人手不足」に悩まされる介護現場。腰痛など身体的にも負担がかることもあるが、「認知症で意思疎通を図れない方でも、どうやったらうまく伝えられるかあの手この手を考える。課題をどうクリアするか研究するのが楽しい」とやりがいを感じている。

 ○…家に帰れば3歳と1歳の息子のよきパパに。「子どもの姿をおつまみに、家で一杯飲むのが最高」と顔をほころばせる。最近は健康に気を遣うようになり、朝6時からのウォーキングをはじめた。「妻と長男と3人で30分くらい歩く。3歳の子どもにとってはスパルタかな」と笑う。

 ○…「昔は町全体で子育てしている気がしたが、今は自分たちだけで育てている感覚」と、希薄になりつつある地域のつながりに危機感を覚えている。それだけに「地域で見守るような世界にするため、交流拠点としての質を上げていきたい」と使命感に燃える。地元町会へ加入するなど、一歩ずつ結びつきを強めている。「共通の趣味を持つ人が出会うきっかけになれば。そこから活動が広がって何かが生まれ、地域の活性につながっていく」。交流促進へ仕掛けを打ち出す。

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