全国の大学図書館でも最高水準を誇る鶴見大学図書館=鶴見=が、6月1日から鶴見区民向けの閲覧サービスを開始した。9日と10日には、鶴見図書館と、すでに一般閲覧を行っている横浜商科大学図書館=東寺尾=と連携し、ガイド企画も実施。関係者らは「読書に親しむきっかけになれば」と話している。
鶴見大学図書館は、朝日新聞出版による大学図書館ランキングで、毎年上位の常連となっている。最新版では、国公私立全762大学中6位。蔵書数は約80万冊で、設置する文学部と歯学部の関係資料をはじめ、世界的にも価値の高い貴重書も数多く所蔵しているのが特徴だ。
区包括協定もとに
これまで鶴大図書館の利用は、学生と、同大生涯学習講座の受講者に限定されていた。
閲覧サービスは、以前から学内で検討されてきたが、安全面などを考慮し、入館ゲートを設置する必要があるといった課題もあり、実現してこなかったという。
そんな中、2年前に鶴見区と、相互の持つ資源を活用することなどを盛り込んだ包括連携協定を締結。同大が地域連携を推進していたこともあり、今回の閲覧サービス開始につながったという。
貴重書除く22万冊
今回、開架されのは、貴重書などを除いた約22万冊。文学関連約6万6千冊、県内の郷土資料や歴史関連約2万5千冊、芸術図書約1万3千冊、辞書や辞典約2万冊などが閲覧できる。
副学長も務める二藤彰館長は「区の図書館にないものも多い。そのあたりを楽しんでもらえれば」と話す。
利用カード作成
入館できるのは、鶴見区民と、区内在勤者、高校生以上の在学者。閲覧には、初めに1年間有効の図書館利用カード(500円)の作成が必要となる。
来館時には一般向けのリボンを着用し、著作権に関わらない部分でのコピーは可能。入学時期や試験期間などは利用できなくなる。
開館時間等詳細は、鶴見大学図書館【電話】580・8274。
両大巡るガイド企画
鶴見図書館と鶴見大、商科大によるガイド企画「おとなのための大学図書館ツアー」が、6月9日と10日に行われる。9日が商科大、10日が鶴見大で、時間は各日午前10時〜11時。
商大図書館は、商学、観光、経営などのほか、国内外の社史コレクションが充実。約20万冊を所蔵する。
ツアーでは、各大学の担当司書が案内する。集合は商大が正門前午前9時50分又は京急生麦駅改札に9時半、鶴見大は9時50分に鶴大図書館入口となっている。募集は各回定員20人。鶴大は区内在住・在勤・高校生上の在学者限定。商大は誰でも可能だ。
申込み・問合せは鶴見図書館【電話】502・4416。
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