事業者による交通安全活動団体「鶴見安全運転管理者会」(八木敏夫会長=人物風土記で紹介)が、今年創立50周年を迎え、10月21日、ホテル・メルパルク横浜=中区=で記念式典が開かれた。
死者急増で制度化
企業などの事業所で選ばれた安全運転管理者が集まり、社会の中で交通安全に寄与していくことなどを目的とする同会。全国的に設立されたのは、1965年、道交法改正により法制化された「安全運転管理者制度」がきっかけだ。
64年に開かれた東京五輪の前後、高度経済成長の波に乗る日本は、道路も車も増え、交通事故も急増。全国の交通事故の死者が、日清戦争の約1万7千人に迫ったことから、「交通戦争」と呼ばれ、事業所等による組織的な対策を推進しようと制度化に至っていた。
10社からスタート
同会は1966年、鶴見交通安全協会の下部組織として発足。当初は「鶴見安全運転協議会」の名称で活動していた。会員10事業所でのスタートだったという。
翌年には同協会から分離独立。74年に現在の名称に変更した。
会員数は現在、220事業所。毎年、交通安全キャンペーンといった数多くの啓発活動を実施。そのほかにも、会員への研修を通じた意識や知識の向上などに努めている。
節目に決意新た
記念行事には、(一社)神奈川県安全運転管理者会連合会の大木宏之会長ら来賓を含む、約90人が出席。半世紀の節目を祝った。
鶴見交通安全協会の東海林昭市郎会長は「個人の安全教育は安協、会社事業所は安管と、車の両輪。協力し1件でも事故を減らそう」と話した。
八木会長は、「価値ある年輪を刻めたのは関係各位のおかげ」と謝意を示した上、「交通ルールの遵守、交通マナーの実践と周知徹底などに意を注いでいく」と決意を語った。
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