鶴見中央の洋菓子店・パティスリーラプラスの関口善勝シェフがこのほど、鶴見区の友好交流都市・福島県棚倉町の特産品えごまを使った新商品「えごまダンテル」を完成させた。「鶴見と棚倉を盛り上げる商品になれば」と関係者らは期待を込める。
棚倉町は鶴見区の友好交流都市。2009年の職員人事交流を契機に、今後も安定した交流ができるよう12年に協定を締結。鶴見区の3大祭りに棚倉町のブースが設けられているほか、レアールつくの商店街には13年、棚倉町と、同じく区の友好交流都市である西会津町のアンテナショップ「kura―cafe」がオープン。現地生産者を招いたイベントや、2町の訪問ツアーなどが企画され、鶴見と福島の人々の交流の輪を広げてきた。
活性化の思い合致
13年に同店は運営会社の経営方針で閉店。同店の元店長であり閉店後にイベント企画会社「ふくわらい」を立ち上げた中村郁子さんは「風評被害を超えて、2町を活性化させたい」との思いで活動を続け「鶴見との友好関係を形にするためコラボ商品を作ろう」と奮起。
ラプラスに話を持ちかけたところ、関口さんは快諾。関口さんには「やりたいとは思いつつ、これまでこういった活動をやってこられなかった。出身の鶴見を元気にしたい」との思いがあった。
ダンテルとはフランス語でレースのこと。その名の通り、向こう側が透けそうなくらい薄い、飴のようなお菓子だ。
これまで棚倉町の特産品であるケールのラスクや、同じく特産品のブルーベリーを使ったケーキなど試作品を作り、今回やっと商品化にまで持ち込んだ。
中村さんは「同町でえごまは昔の郷土素材というイメージで、お菓子になってもクッキーぐらい。こういう発想はプロならでは」と話し、関口さんは「福島の町も鶴見も盛り上がれば」と期待を込めた。
えごまのダンテルは2枚入りで120円。同店で販売されているほか、レアールつくので行われるたなぐらマルシェ(次回は7月7日)で販売される予定。
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