鶴見区 社会
公開日:2018.09.20
殉職の巡査部長を弔う
県警 7年ぶり葬儀
殉職した鶴見警察署・岸田慶育巡査部長(27)の葬儀が9月11日、神奈川県警察学校=栄区=で営まれた。遺族や同期生のほか、関東管区警察局長、県副知事など約400人が訪れ、岸田巡査部長の冥福を祈った。
岸田巡査部長は、地域一課の岸谷交番勤務だった。2016年の8月5日、豊岡町の道路をバイクでパトロールしていたところ、背後から普通乗用車に追突され、両足骨折の大怪我を負った。初めは意識があったものの、2日後に容体が急変。以後、2年間寝たきりとなり、今年の8月6日に亡くなった。
小学生の頃から始めた柔道を活かし、警察官の職についた。大学では養護学校の子どもたちと遊ぶボランティアをするなど、思いやりのあふれる青年だったという。
同期生代表は「君は誠実で面倒見が良く、大きな存在だった。静かなところで見守っていてほしい」と弔辞を述べた。
葬儀委員長の中崎敦鶴見警察署長は「君の遺志を受け継ぎ、安全、安心して暮らせる地域社会の実現に全力で取り組む」と力強く誓った。
殉職者199人
明治10年以降、神奈川県警察の殉職者は岸田巡査部長を含め199人に上る。直近では、7年前に神奈川区の新田間川で溺れた人を助けようとして警部補が殉職した。10月には殉職者の慰霊祭が行われる。
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