神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2019年2月14日 エリアトップへ

横浜市 独自のBD(ビッグデータ)活用を推進 在宅医療などの実態を分析

社会

公開:2019年2月14日

  • LINE
  • hatena
論文を作成した鈴木医師(中央)と市職員
論文を作成した鈴木医師(中央)と市職員

 高齢化が進み医療需要の増加が見込まれる中、横浜市は独自に保有する医療ビッグデータ「YoMDB(ヨムディービー)」を活用した実態分析に本格的に取り組んでいる。また、この結果をまとめた論文がこのほど、国際的に著名な医療学術雑誌に掲載。外部の専門家からの評価を受けたことで、今後、信頼性の根拠を得た分析結果が政策立案に生かされていく。

 横浜市の推計では、市の人口は2019年にピークを迎え、65歳以上の高齢者の比率が24・8%になる見込みだ。高齢化が進み医療需要が増加する中、市は限りある財源や医療資源で実効性のある政策を立案するため、医療ビッグデータの活用に乗り出している。

国際的に評価

 市の政策を進める上、医療の現場では医療従事者が納得できる客観的なデータが必要となる。市が保有するビッグデータ「YoMDB」は、国民健康保険や後期高齢者医療制度などの情報をデータベース化したもので、特に高齢者の分析に効果的とされている。市医療局は同データの信頼性の裏付けを得るため、国際的に著名な医療学術雑誌への掲載を目指し昨年5月から、データを分析しまとめた論文の作成に取り組んできた。論文作成に中心的な役割を担ったのは、横浜市立大学から医療局に出向している鈴木幸雄医師。分析によると、2035年の在宅医療需要は15年比で2倍超となることなどが示されている。鈴木医師は「今後の政策立案に向け、YoMDBや分析結果の客観的な信頼性を高めたかった」と思いを語る。

介護データと統合へ

 市は今後、分析結果などを踏まえ「在宅医療の体制整備」「市内で在宅医療を担う医師を養成」などのほか、新たな市民生活に有効な政策立案に取り組む。また、「YoMDB」に介護データを統合し、来年度から医療と介護を一体化したデータの活用を目指す方針だ。「どのくらい在宅医療の整備が必要かなど、客観的なデータがあることで検討を深めていける」と医療局担当者は話す。

鶴見区版のトップニュース最新6

初挑戦で金賞受賞

佃野町「楽匠」

初挑戦で金賞受賞

「からあげグランプリ」で

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

鶴見区、50年後も30万人超

横浜市人口推計

鶴見区、50年後も30万人超

市全体は約2割減

4月11日

市が基本構想を策定

豊岡小再編整備

市が基本構想を策定

2032年度以降の竣工めざす

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

鶴見線や地域の歴史を調査

入船小学校旧5年1組

鶴見線や地域の歴史を調査

鶴見駅にレポート掲示も

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

鶴見区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook