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天皇家につながる菊の紋 矢向・良忠寺にも

文化

掲載号:2019年5月30日号

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良忠寺の門に輝く菊の御紋
良忠寺の門に輝く菊の御紋

 寺の門に輝く菊の御紋を見たことはあるだろうか。菊の御紋は天皇家のシンボルとされてきた。

 日本には昔から野菊という花があったが、華やかさを持つ花ではなかったためか、あまり注目されることはなかった。しかし、古墳時代に中国から入ってきた大きくて華やかな菊が当時の人々を魅了した。

 御紋として正式に採用されたのは、平安時代に入り、後鳥羽上皇の代になってから。とりわけ菊の花を愛した後鳥羽上皇が天皇家の調度品などに使用するようになり、そこから天皇家の御紋として使われるようになったという。

伏見天皇より号

 矢向の良忠寺にも、菊の御紋が輝く。同寺は、鎌倉時代の1240年、浄土宗第三代然阿良忠が創建。霊夢により、鶴見川の岸から薬師如来の尊像を得て、これを安置するために起立した。

 鎌倉大本山光明寺を開き、多数の書物を著した功績などから、7回忌に伏見天皇より記主禅師の号を賜った。これをきっかけに、1769年、御紋のついた山門が再建された。森本有史副住職は「菊の御紋があるのは、名誉なこと。歴史を受け継ぎ、地域に開かれた寺を目指したい」と話した。

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