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鶴見区 人物風土記

公開日:2019.10.31

スマートイルミネーション横浜2019の実行委員長を務める
信時 正人さん
63歳

環境に優しいまちづくりを

 ○…環境負荷を抑えた省エネ新技術をアートで表現するイベント・スマートイルミネーション。8年前の初回から市職員として企画に携わり、退職した今も周囲からの声を受け実行委員長の立場で盛り上げる。「21世紀は消費型ではなく、地球環境に配慮した取り組みが重要。この行事はまさにそれを体現したもの」と胸を張る。海のきれいな横浜ならではのポテンシャルを活かした企画でもある。「見て楽しむだけでなく技術や製作者の思いなどにも思いを馳せじっくり味わってほしい」

 ○…環境問題をはじめ社会的課題の解決を図る「ヨコハマSDGsデザインセンター」の長も務めるなど、その肩書は15を超えるが、共通しているテーマは「まちづくり」。この分野に興味を持ったのは小学生の時で、海水浴場であった近所の海岸が埋め立てられたことがきっかけだった。沼などの生態系も崩れザリガニがいなくなるといった変化もあり、幼心に「おかしい」と感じ水泳の授業をボイコットするほど反発した。高校で黒川紀章氏著の『都市学入門』に出会い、この道を究めようと唯一の都市工学科があった東大に進学。その後は民間企業・役所で都市経営や温暖化などの環境対策に乗り出してきた。

 ○…学生時代に夢中になったのは野球と吹奏楽。昔からリーダー気質で、中学では天皇陛下の訪問に合わせ創設された吹奏楽部で部長を務めるなど活躍。どちらも大学時代まで続けるほど熱中した。

 ○…現在は家族と兵庫県宝塚市に住み、横浜と近畿地方を行き来する忙しい毎日。趣味は観劇と所属する日本酒グループでの活動だ。モットーは「水は低きに流れる」。自然の法則に逆らわず、常に謙虚にあるがままを大切にする姿勢が、環境を大切にする人生観に通じているのかもしれない。

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