区内で手作りの布マスクを販売する輪が広がっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で品切れが続いていた不織布のマスク。次第に街で販売されるのを見かけるようになってきたが、色柄豊富で洗って再利用できる布マスクには、不織布とは違う良さがある。
子育ての合間に
栄町通の個人商店すぎはらでは、色とりどりの布で作られた手作りマスクが販売されている。
製作したのは、近隣に住む子育て中の女性2人。もともと裁縫が得意だった2人は、自宅にあった余り布を使って家族や親戚のためにマスクを手作りしていた。
4月中旬、余った分を知り合いだったすぎはらの店主に頼んで販売したところ、1日で完売。以来、売れたお金で材料を調達しながら販売を続けている。
2人は「自分たちだけでなく、困っている人のところに行き渡ればと思った」と話し、「最終的には売れなくなることが一番良い」と願う。
業界独自のマスク
馬場のクリーニング店・(有)ニュー白鳥舎(舘野隆代表)では、抗菌、消臭効果のあるアースプラスという素材を使ったマスクを販売している。
アースプラスは、食品添加物に認められた材料のみで作られた複合機能材料。舘野さんは、コロナ禍で何か役に立てないかと考えていたところ、所属していたミシンのグループ内で偶然、アースプラスを使った生地があるという情報を入手。マスクに仕立て、販売を開始した。病院や、遠方からの注文もあるという。
飲食店とコラボ
区内在勤の吉田恵理さんが代表を務めるハンドメイドグループ・pittanは、手作り布マスクを佃野町の喫茶タンゴ、鶴見中央のポルコロッソ、仲通の土屋米店で販売している。
もともと子ども用の布マスクは作っていたが、マスクを求めて薬局などに行列が出来ている状況を見て、大人用も製作。フェイスブック上で販売など行う傍ら、紹介を受け、区内の飲食店でも販売を開始した。
吉田さんは「飲食店でテイクアウトしたついでにマスクが買えれば、互いの宣伝にもなる」とし、「もっと区内での販売場所を増やして役に立てれば」と力を込めた。
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