子育て中の母親らの目線で情報を盛り込む地図「つるみままっぷ」の英語版が、このほど2016年の初版ぶりに改訂された。ローマ字で名称を表記し、区内の遊び場などを網羅。日本特有の用語の解説も取り入れ、掲載しきれないものはウェブサイトに載せたうえ、QRを配置するなど工夫している。
「ままっぷ」は2009年に子育て中の母親らが集まり製作をスタート。地域を実際に歩いたり、施設を使用したりしながら、生きた情報を盛り込む。現在は、鶴見区の新生児訪問などでも活用され、中国語版など種類も広がっている。
英語版は16年、英語圏にゆかりのある子育て中の親たちにニーズを調査して製作。今回は、地図製作に取り組むNPO法人つるみままっぷのメンバーのほか、一般や外国人の参加もあった。翻訳は初版時に担当した翻訳者が、転勤先のアメリカから遠隔で協力した。
前回調査時には、「常設以外の遊び場などは敷居が高い」といった声もあったが、その後製作した中国語版で「近所の遊び場も」という要望があったことから、英語版にも反映。スペース確保のため、同法人運営のウェブサイト「こそだてつるみる」とリンクさせながら、情報発信を展開させている。
鶴見区役所や国際交流ラウンジ、地区センター、地域ケアプラザなどで配架。補助金やクラウドファンディングを活用し2千部印刷した。
コロナで変化も
納品は2月だったが、新型コロナの影響で配布は延期に。代表の今井幸子さんは、「子育て家庭が外出し地域や人とつながるというのがままっぷの思い。自粛と反する行動に感じられた」とコロナ禍の悩みを吐露する。
一方で、ウェブサイトへの情報集約やスマートフォンの活用法、コロナ禍でも遊べる場といった新たな掲載内容のアイデアも上がり、検討を重ねていくとしている。
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