鶴見銀座商店街(愛称・ベルロードつるみ/岡野誠一理事長)が、コロナ禍の商店街を盛り上げようと、10月と11月の2カ月、「つるぎんGOTOU(ごとう)キャンペーン」を実施する。5と0の付く「ゴトオ日」に加盟店で買い物してスタンプを貯めると、オリジナルエコバッグがもらえる企画。「何かやっているというのをアピールできれば」と意気込む。
企画は10月5日からスタートする。開催は10月と11月のゴトオ日。同商店街の加盟店45店舗で配布するスタンプ台紙にハンコを集める。
ハンコは1店舗500円以上の買い物で一つもらえる。買い物の際、マスク着用が押印の条件となる。
エコバッグは、3カ所集めると引き換えられる。押印は該当する1日につき1店舗のみとし、引換日も固定するなど、期間中に足を運んでもらえるよう工夫する。
エコバッグは、肩掛けができる大きさで、中央に「TSURUGIN×ECO」とロゴをあしらったオリジナル。男女とも持てるようにと、色はネイビーとした。
発案した同商店街の大平憲太郎さんは、「素材もこだわった。このエコバッグを持って、また買い物に来てもらえれば嬉しい」と話す。
コロナ禍、生き残りへ努力
京急鶴見駅そばの同商店街。2001年から毎月1回実施してきた恒例イベントも、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、2月から中止を余儀なくされた。商店街のようなオープンスペースでは、突発的な人の流入を防ぐことが難しいこともあり、最低でも年内は行わない方針だという。
例年、同イベントでも1年で最も人出が多いという10月と11月。子ども向け企画などで新たな来街者の獲得にも寄与していたが、断念せざるをえなかった。
一方で、「商店街内の個店も厳しい状況が続いている」と大平さん。自身が営む生花店も、歓送迎会やウェディング、発表会といったお祝い行事が無くなったことで、売上は大幅減となった。駅前の立地から多数ある飲食店は特に打撃が大きいとしながらも、「テイクアウトや弁当販売など、みんな努力していた」と明かし、現在のところ商店街内にはコロナでの閉店はないとする。
同商店街は、「運営側もそれぞれ厳しく、これまで助け舟がうまく出せていなかった。コロナ禍で苦しい状況は続くが、この企画で少しでも楽しさを還元できれば」と話した。
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