豊岡地区連合会と小野町地区自治連合会がこのほど、食品ロス削減のためのフードドライブを各自治会館で行い、合わせて168kgの食品が集まった。実施した住民らは「コミュニケーションも生まれ、各々の意識も高まった」と手ごたえを実感した様子だった。
フードドライブとは家庭で使いきれない未使用食品を持ち寄り、福祉団体などへ寄付すること。
これまで区内では区役所やイトーヨーカドー鶴見店などで常時回収が行われていたが、回収場所から距離のある住民からは、遠いという声も上がっていた。そこで、区は回収場所を増やしたいと各自治会の婦人部へ協力を依頼。豊岡と小野町が手を上げ、サポートを受けながら実施した。
両連合会とも、対象は賞味期限が2カ月以上あり、常温保存、未開封のもの。区がチラシ作成に協力し、掲示板や口コミなどで広報を行った。
区の3カ月分
13日には豊岡第二・三会館で回収が行われた。結果、乾麺や缶詰など340点、133kgが集まった。この数は区と資源循環局鶴見事務所で3カ月間に集まった食品に近い量で、区の担当者は驚いた様子だった。
7町会ある豊岡地区は、各町会ごとにまとめたほか、直接訪れる人も多かったという。
同連合会婦人部長の金谷みどりさんは「近くに場があれば持っていこうという気持ちになる」とし、「できる範囲で継続できれば」と話した。
備蓄品なども
小野町地区自治連では、小野町自治会館で15日に回収があった。
同連合会は、町会ごとに集めたものを同日にまとめる形で実施。コロナ禍で中止になった防災訓練の備蓄食品などもあり、最終的に157点、35kgの食品が集まった。同婦人部長の杉本苗美さんは「困っている人がいると聞いて、力になりたいと思った。協力のおかげ」と話した。
食品は区が回収し、区社会福祉協議会へ送られる。区の担当者は「他の地域にも広げたい」と意欲を見せた。
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