鶴見警察署長に就任した 鈴木 雅己さん 鶴見中央在勤 57歳
「人の役に立つ」胸に刻み
○…隣の神奈川区と川崎の署では勤務経験があるが、間の鶴見は初めて。「海側は工業地帯、山側には住宅地、歴史もあり、色々な側面を持っている」。まちの印象を話す。一つ前は県警察本部で特殊詐欺などを扱う生活安全課にいた。初となる署長職。「現場が好きだから嬉しい。これから鶴見のことをたくさん知っていければ」。まっすぐな瞳と柔らかな口調が印象的だ。
○…金沢区出身。瀬谷区育ち。人の役に立ちたいと、警察官の道を志した。初めは機動隊に配属。忘れられないのは、派遣された阪神淡路大震災。悲惨な街の状況を見て、そこにいる人たちと触れた。「住民の人たちが一番大変なのに、自分たちにも労りの声をかけてくれて」。困っている人たちを助けることの大切さを実感した瞬間だった。様々な役職を背負うようになってからは直接事件現場へ赴く機会は減った。しかし、気持ちは変わらない。「今でも現場には駆けつけたくなる。自分にできることがあるならやらなくては」
○…妻と息子と娘の4人家族。息子は自身と同じ野球部に所属した。「自分は坊主が嫌でやめてしまったけど」と笑う。趣味は温泉旅行。コロナ禍は行けていないが、これまで秘湯を数多く巡ってきた。「行くと心が洗われる」
○…「人の役に立ちたい」という思いは、先輩の姿を見てどんどん強くなった。「人に恵まれた。一人じゃ何もできないからね」。周りとの協力は大切にしてきた。「それは警察署も同じ。区役所や地域の方、周りの力を借りなければできないことも多い」。県下でも特殊詐欺の被害が多いという鶴見。「なんとかしなければ。力を合わせて事件や事故にあう人たちを減らしたい」。志高く、鶴見を守る。
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