市場小学校けやき分校5年5組の児童35人がこのほど、ヴィーガンカフェの綱五郎と協力し、オリジナルおむすびを発案した。1月15日から3回にわたって綱五郎ショップ=尻手1の3の2=でポップアップストアを開き、おむすびを販売。3日とも短時間で完売する盛況ぶりだった。
取組はキャリア教育を促すための横浜市の「はまっ子未来カンパニープロジェクト」の一環。「想いをつなげ〜5―5おむすびプロジェクト〜」と題して進められてきた。社会の授業で米の消費量が減っていることを習った児童らは「おむすびでお世話になっている地域の人を笑顔にしたい」と、9月頃から活動を開始。たまたま飛び込んだ綱五郎の力を借り、ヴィーガンや食材について学んだ。9チームに分かれてアイデアを出し合い、意見を組み合わせながら、2つのおむすびを考えた。
完成したのは、「スマイルおむすび」と「地球おむすび」。前者は、甘みのあるさつま芋ご飯にピリ辛だれを使った寒い日でも体が温まる一品。後者は、バタフライピーというハーブを使って白米を青く染め、中には梅干しの入ったインパクトあるおむすびだ。
1月29日に行われた2回目の販売では、新型コロナの影響で児童らはオンラインでの接客となったが、販売開始前から店の前に行列ができ、限定100個のおむすびが1時間程度で完売した。
皆の思い伝えたい
「おむすびの見た目や中の具材を決める時は大変だった」と児童の一人は振り返る。各チーム真剣に考えたからこそ、初めは「多数決で決めたい」という声もあったが、みんなの思いを伝えるためできるだけアイデアを組み合わせようという流れになった。
綱五郎の栗原愛さんは「熱意が伝わり応援したいと思った。発想の豊かさには驚いた」と絶賛。今後も継続して協力する姿勢を見せ、おむすびは3・4・5月の第一土曜日に綱五郎ショップで販売される予定だという。
無駄減らすシェアショップ
5年4組の児童37人は2月5日、レアールつくの商店街で毎月実施されている「つくのつくるのマルシェ」に、捨てられる物の減少を目的とした無料のシェアリングショップを出店。子ども店員として接客などを体験した。
児童らは9月ごろから同マルシェを手伝う中、出店していた食品ロス削減のためのフードシェアリングに興味を持ち、同マルシェを運営する合同会社ふくわらい協力のもと、今回の企画を実現させた。
「504SHOP」と名付けた店舗の開店に向け、児童たちはCM動画を製作。校内で宣伝活動も行った。
当日は、各家庭から日用品などを持ち寄り、机に陳列。思い出を綴った付せんを貼り、交換の際に御礼の付せんをもらうなど交流した。
持参したカルタやハンカチが引き取られたという児童は「無駄がなくなる上、誰かの役に立っていると思うと嬉しい」と喜んだ。
フードシェアリングを出店し、児童にきっかけを与えた中西美里さんは「賛同してもらえて有難い。子どもたちが大きくなったときに、これが当たり前になるといい」と話した。
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