神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2022年6月9日 エリアトップへ

蛇も蚊も本宮地区 「発祥の地」石碑を設置 原地区も3年ぶり開催

文化

公開:2022年6月9日

  • LINE
  • hatena
神事に先駆けて行われた石碑の除幕式
神事に先駆けて行われた石碑の除幕式

 大蛇を担いで町中を練り歩く「蛇も蚊も祭り」が6月5日、生麦の本宮地区と原地区で行われた。ともにコロナ禍で縮小開催となったが、本宮では、地元保存会によって「蛇も蚊も発祥の地」の石碑が道念稲荷神社前に設置され、祭りに先駆けて除幕式が行われた。

 蛇も蚊もは、疫病退散や豊年大漁などの祈りを込め、大蛇を担ぎ家々を練り歩く祭事。約350年前から伝わる生麦の伝統行事で、以前は本宮・原地区が合同で行っていたが、戦前から別々に。両地区とも1992年に横浜市無形民俗文化財に指定された。

 今回の石碑は、コロナ禍で2年間中止になった伝統行事を改めて「後世に伝えていきたい」と設置したもの。同地区保存会の1人で、生麦第一地区連合会地域活性化文化伝承会の内田壽男会長は「先人が建てた石碑が境内にもあるが、鳥居の入口に設置することで、この地を訪れた人たちに改めて発祥の地を知ってもらえたら」と話した。

 当日は、除幕式や神事が行われたあとに大人たちが大蛇を担ぎ、近隣を練り歩いた。例年は3頭の蛇を作るが、今年はコロナ禍で1頭に。子どもたちの担ぎも中止したが、同保存会の石川建治会長は「作り手の高齢化など、蛇を作る技法を継承するため、1頭ではあるが、開催できて良かった。これからも伝統行事を守るため、皆で協力していきたい」と語った。

原地区でも朝から萱編み

 原地区の神明社でも、地元5町会の住民たちが早朝から萱を編んで蛇を作った。例年は2頭の蛇を作るが、今年は1頭のみ。長さも約半分の10mとした。制作時には、編み方を知る人が若い人に丁寧に説明する姿も見られた。作り終えたあとに神事が行われ、その後は大人たちが蛇を担ぎ、境内を回った。

 同地区蛇も蚊も保存会の高橋英之進会長は「雨乞いや厄除けなど、地域にとって大切な伝統行事。3年ぶりの開催となったが、5町会の皆で協力して続けていくことが大事。来年からは本来の形で出来ることを願い、この伝統を地域の子どもたちに伝えていきたい」と語った。

蛇を担ぎ、地区を回った(本宮)
蛇を担ぎ、地区を回った(本宮)
蛇を作る原地区の住民たち
蛇を作る原地区の住民たち

鶴見区版のトップニュース最新6

初挑戦で金賞受賞

佃野町「楽匠」

初挑戦で金賞受賞

「からあげグランプリ」で

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

鶴見区、50年後も30万人超

横浜市人口推計

鶴見区、50年後も30万人超

市全体は約2割減

4月11日

市が基本構想を策定

豊岡小再編整備

市が基本構想を策定

2032年度以降の竣工めざす

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

鶴見線や地域の歴史を調査

入船小学校旧5年1組

鶴見線や地域の歴史を調査

鶴見駅にレポート掲示も

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

鶴見区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook