鶴見区 人物風土記
公開日：2022.10.13
諏訪坂自治会で17年間にわたり自治会ニュースを作り続ける
本田 靖人さん
諏訪坂在住 79歳
地域の旬を伝えて200号
○…地域の行事や防犯、防災情報などを毎月伝える「諏訪坂自治会ニュース」を作り続けて17年。この10月で創刊２００号を迎えたことについて「振り返るとあっという間。締切に追われる時も多いが、家族の協力なしには出来なかった。改めて感謝したい」と白い歯を見せる。
○…諏訪坂で生まれ育ち、豊岡小学校を卒業。幼少期には米軍の空襲で鶴見が焼け野原になり、「千葉のほうまで見渡せた」と記憶する。大学では工学部に進み、大手電機メーカーに就職。海外営業部でマーケティングなどを担当し、６年間ドイツに駐在。高度成長期を支える日本の電化製品を世界に広める前線に立ち続けてきた。
○…そして60歳を迎えて定年退職。自身に掲げた定年後の３本柱は国際交流と日本文化の学び直しと、自治会活動。国際交流では、これまでの経験を生かし、鶴見国際交流ラウンジなどで日本語教室の講師を務めた。「海外赴任の際には多くの人に助けてもらった。その恩返しのつもりで」と優しく微笑む。そして、日本文化を学ぶために趣味として始めた弓道は今でも続けている。
○…自治会ニュースの紙面づくりでは、横浜市が開催した広報誌づくりの講習などにも参加。常にカメラを持ち歩き、地域の公園に咲く花木や行事の撮影にも力を入れる。「防犯パトロールや防災対策など、自治会は本当に様々なことを行っている。ニュースを発行し続けることで記録としても残すことができたのでは」と振り返る。定年後に改めて地域と関わって「本当に良かった」と語り、「人は一人では生きていけない。互いに支え合うには顔の見える関係が大切。向こう三軒両隣の住みよいまちを次世代にしっかり引き継いでいきたい」と語った。
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