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鶴見区 文化

公開日:2023.01.12

駄菓子屋「さとみ」66年に幕
子どもたちから惜しむ声

  • 佐藤ハルさん=左=と仁美さん

 「おばちゃん、これ1つ!」。元気な子どもの声が店内に響く風景がまた1つ見ることができなくなった。昨年12月25日に東寺尾の駄菓子屋「さとみ」が66年の営業に幕を下ろした。

 佐藤仁美(88)さんと佐藤ハル(84)さん夫妻が二人三脚で、店を守ってきた。店名の由来は苗字の佐藤と仁美さんの名前から取ったもの。

 ハルさんが店頭に立ち子どもたちを見守る同店のスタイル。子どもたちからの印象は「優しい」「フレンドリー」。店内には昔ながらの駄菓子や玩具などがずらりと並んでいた。「子どもたちに喜んでもらおう」と、過去には店頭にインベーダーゲームやアイスケースを置くことで、賑わいを見せていた。

 時にはハルさんの好意でおまけやサービスを出しており、子どもたちに人気だった。

閉店は高齢の為

 店内はいつも賑わい、閉店間際まで自分のお気に入りの駄菓子を語り合う多くの子どもたちの姿が見られた。閉店を宣言してからは、利用者から花や手紙が送られてきたという。子どもたちからは「無くなっちゃ嫌」「ちょっと悲しい」などと閉店を惜しむ声も。

 閉店を決めたのは高齢の為。ハルさんは「子どもたちと触れ合うのが至福の時間だった。子どもたちと話せなくなることは寂しい」と語った。

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