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公開日:2023.01.26

尻手在住岩本さん
車椅子マラソン大会で金
大会新記録も樹立

  • 金メダルを手に笑顔の岩本さん=上=とマラソン最中の様子

 日産自動車追浜工場内でこのほど開かれた「第23回全国車椅子マラソンin横須賀『日産カップ追浜チャンピオンシップ2022』」で、尻手在住の岩本希心(のぞみ)さん(新鶴見小6年)がジュニア女子クラス1位に輝いた。また、同クラス大会新記録も打ち出すなど活躍。岩本さんは「途中で諦めそうになったけれど、最後まで走り抜けた」と笑顔で喜びを語った。

 同大会はパラ五輪日本代表選手など国内トップレベルの選手も参加する車椅子陸上競技の総合大会で、今回は全国から約60人が参加。2・5Km、5Km、10Kmの距離ごとに全年齢混合でレースを行い、小学生のジュニア、中高生のユース、一般など男女別の区分で競う。コロナ禍の影響で中止が続いたが、3年ぶりに開催された。

 岩本さんは2・5Kmの種目に出場し、14分21秒のタイムでジュニア女子のクラス1位の結果を残した。男女、全クラス通算でも9位と健闘。大会前に計測した時より、1分以上タイムを縮める好成績を残した。

 「8位の選手をライバル視して、絶対についていく気持ちでこぎ続けた」と岩本さん。同大会は2度目の出場で、前回の小学3年生の時は3位で悔しい思いをした。この経験をバネに練習を重ね、大会前には「1位を取ってくる」と家族に意気込みを伝えていて、「有言実行できた」と笑顔を見せた。

レース中に諦めそうに

 車椅子を動かすには、車輪に両手で同時に力を伝えて押していく必要がある。体全体を使うため体力の消耗も激しいが、岩本さんは時に片手で動かすなど、体力を温存しながら走り切った。

 「レース中に何度も諦めそうになったけれど、手を動かし続けた」。大会の好成績・好走が称えられ、同大会協賛企業のワミレスコスメティックス(株)から「ワミレス賞」に選ばれ、オーダー・レース用車椅子が贈呈されることになった。

テニスにも挑戦

 岩本さんは1歳の時に足に障害があることが判明し、車椅子の生活を送っている。一昨年から車椅子テニスにも挑戦することで体力にも自信がつき、陸上競技の練習も今まで以上に熱心に取り組んでいるという。

 また、普段は新鶴見小学校まで家族が送っているが、週2回は自宅から通学ボランティアと共に登校し、体力向上に努めている。人生で初めて金メダルを手にし、将来の夢を問うと「車椅子テニスプレイヤーかな」とはにかみながら語った。

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