神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2024年12月30日 エリアトップへ

御朱印探訪【2】 「がまんさま」で知られる横浜市港北区 菊名神社 記者の参拝レポート

公開:2024年12月30日

  • X
  • LINE
  • hatena
「がまんさま」で知られる横浜市港北区 菊名神社

 御朱印(ごしゅいん)とは、神社や寺を参拝した証として押印される印章印影のこと。参拝の記録として集める人も少なくない中、タウンニュース記者が横浜市内の寺社で入手できる御朱印を紹介する「御朱印探訪」。2回目は港北区菊名にある菊名神社を訪れた。

参拝前に「がまんさま」をひと撫で

 東急東横線・JR横浜線の菊名駅東口から歩くこと約3分。参拝はまず菊名神社のシンボル、「がまんさま」からスタート。

 「がまんさま」とは、手水鉢を支える四方の支柱になっている鬼の石像で、寛政年間(1789〜1801)に築かれたと伝えられている。長い年月、同じ仕事に飽きることなく手水鉢を支えている我慢強さから、努力や忍耐、継続が開運を招くとし、開運招福を願って「がまんさま」を撫でていく人が後を絶たない。あまりにも多く撫でられ摩耗したため、4体のうち1体は拝殿のガラスケース内に保存され、新しい像が手水鉢を支えている。

 菊名神社の御祭神は5柱。というのも、昭和初期までこの地域では、神明社(天照皇大神)、杉山神社(日本武尊)、浅間神社(木花咲耶姫命)、八幡神社(譽田別命)、阿府神社(武内宿禰命)の5社が村の社として信仰を集めていたものが、1935(昭和10)年に合祀されたため。

絆をテーマにした24枚の天井画

 平日は拝殿の中まで入ることはできないが、祈祷を申し込めば可能とのこと。今回は特別に扉を開けていただいて中へ。七五三の神事で使われる御幣や御鏡などを見せてもらう。

 圧巻だったのは天井画。「菊」の花を中心に、四方には「がまんさま」、ほかに動植物など計24枚の天井画が飾られているのだ。

 「これは『菊名の絆』をテーマに奉納されたものなんです」と教えてくれたのは、巫女の鈴木華蓮さん。現在よりも車道寄りにあった拝殿をクレーンを使い、現在の場所へ移動させたこと。その際に拝殿を丸ごと新しい建物で囲って、現在の状態になったことなども教えてくれた。

 菊名神社では、例大祭といった神事だけではなく、七五三や安産祈願、厄除けといった個人での祈祷でも、巫女による御神楽が奉納されるという。「御神楽を見たいからと、こちらへ来てくださる方も結構いらっしゃいます」とのこと。

2枚つづりや切り絵などを使った御朱印も 

 その後、今回の目的である御朱印を求めて社務所へと向かう。菊名神社では、「がまんさま」を表した御朱印や、季節ごとの限定御朱印、地元・横浜に関連する御朱印など、魅力的なデザインが豊富。荘厳な絵柄の半透明のシートと和紙を組み合わせたものや、切り絵が重ねられたものなど、趣向を凝らしたものもあり、どれをいただくか、迷ってしまう。

 来年の厄除けや八方除けに当たる歳の人に向けたもの、新春の限定御朱印など、この時期しか授与されないものもあるので、時間を作って再訪したい。

■港北区菊名6-5-14

【電話】045-431-9344

▽境内自由。御朱印授与は午前9時から午後5時

▽御朱印授与1枚500円から

風神雷神の御朱印帳(2500円)
風神雷神の御朱印帳(2500円)
柔らかな色合いの「菊ご朱印」(500円)
柔らかな色合いの「菊ご朱印」(500円)
狛犬や干支をあしらった御朱印帳(2200円)
狛犬や干支をあしらった御朱印帳(2200円)
本殿内を案内してくれた巫女の鈴木さん
本殿内を案内してくれた巫女の鈴木さん
御朱印を書く巫女さん
御朱印を書く巫女さん
七五三や厄払いなどの祈祷で奉納される神楽
七五三や厄払いなどの祈祷で奉納される神楽

鶴見区版のコラム最新6

「がまんさま」で知られる横浜市港北区 菊名神社

御朱印探訪【2】

「がまんさま」で知られる横浜市港北区 菊名神社

記者の参拝レポート

12月30日

「アットヨコハマ」ナビゲーター・小田えりなさん「近所の人だけが知っているようなお店を紹介したい」

日本ナポリタン学会会長・田中健介さん「横浜からナポリタンを通して洋食文化が広がった」

鶴見出身・東洋のレセップス!?

「土木事業者・吉田寅松」56 鶴見の歴史よもやま話

鶴見出身・東洋のレセップス!?

文 鶴見歴史の会 齋藤美枝 ※文中敬称略

12月12日

鶴見出身・東洋のレセップス!?

「土木事業者・吉田寅松」55 鶴見の歴史よもやま話

鶴見出身・東洋のレセップス!?

文 鶴見歴史の会 齋藤美枝 ※文中敬称略

11月14日

横浜とシュウマイと私

連載コーナー43

横浜とシュウマイと私

「醤油=王道の存在感」

11月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook