上の宮中丸谷さん
スノボ全日本連覇へ決意
渋谷区長を表敬訪問

ボードを手に笑顔の丸谷さん＝右＝と渋谷区長

　昨シーズンの全日本スノーボード選手権大会で優勝した上の宮中学校３年の丸谷奈菜子さんが７月９日、渋谷治雄区長を表敬訪問した。丸谷さんは結果報告と共に、「沢山練習して全日本連覇をめざし、五輪金メダルやプロにも挑んでいきたい」と意気込みを語った。

　丸谷さんは、今年３月に行われた全日本スノーボード選手権大会の15歳以下のアルペン女子ＧＳ部門で優勝した。スピードを競うアルペン競技で、ＧＳは２つのコースを同時に滑りタイムを競うパラレル大回転種目。

　区長表敬では、自ら作成したスライドを使って競技を説明したり、成績の報告、練習環境などを渋谷区長に伝えた。また、実際に使用しているボードやブーツも持参し、渋谷区長も興味深そうに手に取っていた。今季の目標について「受験もありますが、沢山練習して、まずは全日本連覇を目指します」と力強く宣言した丸谷さん。渋谷区長は「才能を存分に発揮して、またぜひ良い結果を聞かせてほしい」と語りかけた。

金メダルを目標に

　３歳でスノーボードと出会い、小学１年生から練習を始めた丸谷さん。栃木県那須塩原市のスノーボードスクールに入って基礎を学び、中学１年生の頃には関東大会で準優勝して全国大会にも出場するなど、成長を重ねていった。

　そして中学２年からはホームゲレンデを長野に移し、本格的にレースに取り組むように。雪のある時季は毎週末ゲレンデに通って練習を積み、春から秋は身体や体力作りのためにスイミングや筋力トレーニングに励んでいるという。

　今シーズンの目標は全日本スノーボード選手権大会（ＧＳ）連覇のほか、日本ランキングでＧＳ・ＳＧ女子５位以内、ＳＬ・ＤＵ女子10以内をめざす。

　また、２０３０年にフランス・アルプスで開かれる冬季五輪への出場、そして34年のソルトレイクシティー大会で24歳で金メダルを獲得することを目標として掲げる。

　憧れている選手は、世界選手権やＷ杯で数々の金メダルを獲得しているプロスノーボーダーの三木つばき選手。丸谷さんは「私のオリンピックへの冒険がスタートしています。最終目標のオリンピック金メダルに向けて、まずは同世代に勝ち、いずれはプロになって高いレベルで戦っていきたい」と笑顔で意気込みを語った。