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鶴見区 人物風土記

公開日:2025.10.09

横溝屋敷の竹とうろうまつりで大蛇のライトアップ企画を考えた仕掛人
堀池 大一郎さん
生麦在住 70歳

生麦愛で伝統行事守る

 ○…生麦で400年以上前から続く伝統行事「蛇も蚊も祭り」。本宮地区の保存会に所属し、毎年5月頃から茅刈りや大蛇の制作に奔走する。ただ、祭りが終わると大蛇1体は地域に寄贈するが、残りを焼却してしまうことを残念に思っていた。「今回、横溝屋敷さんで再利用してもらうことができ、皆さんにも楽しんでもらえて非常に良かった。生麦以外の人々にも蛇も蚊もを知ってもらう機会になったかな」と笑顔を見せる。

 ○…生麦に住んで3代目。子どもの頃は近隣の魚河岸通りまで魚や乾物のお使いをよく頼まれ、足を運んでいた。「昼の時間は車が通れないくらい繁盛していて、賑わいが凄かった」と振り返る。15歳から旭区に移り住んだが、「家族全員生麦の下町感が好きだったみたいで」と7年で地元に戻って来た。

 ○…(株)堀池工務店の代表を務める。高校時代に父が創業し、将来継ぐことも考えたが、建築を学ぶには理系科目が必須。「それまで部活一本で、物理や化学のテストは赤点だらけ。よく持ち直しましたよね」と笑う。

 ○…地元での活動は祭りにとどまらず、生麦小学校や生麦中学校のPTA会長、区の行政相談委員も務めてきた。「学校ではちょうど小学校が90周年、中学校が70周年のタイミングで。息子からは『またみんなの前で話してる』と言われていた。学校の行事で毎回親が出てくるのが恥ずかしかったかもね」と苦笑い。「伝統行事は継承も大切ですが、多くの人に知ってもらうことも大事。蛇も蚊もは横浜市無形民俗文化財にも指定されている鶴見区の大切な行事。今回のご縁を大切に、今後も多くの方に祭りを知ってもらえるよう活動していきたい」。生麦愛に溢れた思いで伝統を守り抜いていく。

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