「ビールヨガ」インストラクターとして、ヨガの普及に尽力する 菊田 敬祐さん 六角橋在住 40歳
心の豊かさを体現
○…ドイツ発祥といわれる「ビールヨガ」を日本でも普及させようと県内各地でイベントを開いている。サッカーJ1・湘南ベルマーレや県内の地ビール会社とコラボして盛り上げてきた。今では、複数のメディアに取り上げられ、ファンを増やしている。テーマは「大人の無駄時間」。「本来ヨガは心を鎮めるもの。大好きなビール片手にヨガをする楽しさを心で感じてほしい」と笑顔で話す。
〇…大分県に生まれ、転勤が多い父の影響で、子どもの頃は大阪と東京で過ごした。しかし、宗教家の両親とそりが合わず17歳で家を出た。ホストを中心に水商売をしながら「その日暮らし」の生活に。その後、友人の紹介もありロボット開発を手掛けるエンジニアとして横浜に身を置いた。7回の転職を経て、大企業に就職。定年退職までのレールを頭の中に描いていた。「先進的なロボットを開発することで世界に貢献したい」との思いが仕事を続けるモチベーションとなった。
〇…アジアへの海外出張で出会った子どもたちの笑顔をみたとき、価値観が変わる。「技術革新で本当に人を豊かにできるのか」と疑問を抱くようになった。日々コンピューターと向き合う開発現場は、社員同士のコミュニケーションが欠如し、ストレスが渦巻いていたと振り返る。37歳のときに都内のスタジオで出会ったヨガが全てを変えた。様々な姿勢を取りながら精神を集中させるヨガは自身を見つめる時間となった。「この時間こそが自身を大切にできる心の豊かさだ」
〇…本格的に始めてから3年足らずで上級のヨガインストラクターの資格を取得。現在は、白楽のスタジオを拠点に幅広い世代に向けて教えている。ギターも得意でジャズやボサノバなどでライブを行うギタリスト。「ビールヨガがきっかけでこの世界に入ってきてくれた人がいる。もっと自由で気軽に楽しめるヨガを創作していきたい」と前を見据えた。
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