若者たちが様々な職業分野の技能を競う「国際技能競技大会(通称・技能五輪国際大会)」がロシアで開かれ、区内から出場した2人の学生選手が敢闘賞を受賞した。経験豊富な社会人が数多く参加する同大会で、学生が入賞するのは珍しいという。
世界各国の職業訓練の振興と青年技能者の国際親善を図るため69年前から2年に1度開かれている伝統ある競技大会で、予選会を突破した代表選手が4日間かけ技能を競い合った。種目は製造エンジニアリング系やアート・ファッション系など約50種あり、今回日本からは42種目48人が出場し、日頃磨き上げた技術を披露した。
学生ながら快挙
区内から総合学園ヒューマンアカデミー横浜校に通う阿部金矢さん(19)がウェブテクノロジー部門で、(学)岩崎学園情報科学専門学校の林義徳さん(21)はサイバーセキュリティ部門で参加した。
阿部さんはゲームのプログラミング専攻だが、授業科目の一つであるウェブデザインにも興味を持ち、昨年11月には国内大会で銀賞を獲得。これが評価され国際大会へ。当日はWebページやアプリケーション制作など様々な課題を制限時間内に的確にこなした。「どれも失敗したと思った」と謙遜するが、大会時にも次の日の課題を夜中まで練習する熱心さで高得点に結びつけた。
一方の林さんは、専門学校生対象のセキュリティコンテストで2年連続優勝経験を持つ実力派。今回は学校教諭の勧めで事前選考会に参加し、同大会の選手に選ばれた。あまたある課題の中でも、セキュリティの守備技術では2位を獲得するほどの正確さを発揮。「世界の舞台は初めてだし今年創設された種目だったので過去問もなかったけど、普段培ってきたことを大会当日もやった」と振り返る。社会人を押しのけての快挙に将来の期待が膨らむ大会となった。
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