六角橋北町自治会(森勤会長)が進めてきた、町内の坂や通りに名前を付ける「北町 道の愛称プロジェクト」で、住民投票により3カ所の坂に愛称が付いた。まちぐるみで決めた呼び名を住民たちに知ってもらおうと、3月7日にはそれぞれの坂の入口や中間地点に名称を記した金属製の板を設置。道行く人にその名を知らしめている。
同地域では、ランドマークの役割を果たしてきた商店街・商和会の店舗が年々減少しており、災害などの緊急時や道に迷った際などに場所の説明を行うことが困難になるといった課題を抱えていた。
同自治会の防災部は、道に愛称を付けるプロジェクトを昨年6月から始動。手始めに3つの坂を選んで神橋小学校の児童や近隣住民らから案を募り、住民投票によって地域全体で愛称を決めようと取り組んできた。
自分たちの町 見直す機会に
寄せられた111案から選考委員会が各坂3つの候補名に絞り、住民投票を実施。期日前投票を含む128票が集まり、得票数と委員会の検討を踏まえて愛称が決まった。森会長は「応募から投票まで本当に多くの町内の皆様が参加してくれました。神橋小3年2組の子どもたちは総合的な学習の時間で、まちの昔話や今の町並みなどを学びながら愛称を考えてくれて、自分たちの住むまちを見つめるいい機会になったのではと思います。たくさんの人の思いが3つの坂の名前になったので、大切にこの愛称を使っていただけたら」と話している。
決定した坂の愛称と場所、考案者、由来は以下の通り。
◆「ゆずりあい坂」(1階が美ゆ喜鮨のマンション・南側〜コンフォール北原1号棟)/匿名応募/人と車がゆずりあい、笑顔で挨拶しながら通る坂
◆「北町長坂(ながさか)」(1階が美ゆ喜鮨のマンション・北側〜旧八百貞商店)/匿名応募/その名の通り、長い坂
◆「めぐり坂」(神橋小学校南門〜杉山大神・横〜南へ下りる)/神橋小3年2組の応募/人と人、人と神社がめぐりあう坂
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