情報通信や放送事業の発展に著しい功績のあった人に与えられる前島密賞を、元郵便局員の森勤さん(69)=六角橋在住=が受賞した。「日本近代郵便の父」とも呼ばれる前島の名を冠した栄えある賞を受け、森さんは「人とのつながりのおかげ。一生懸命やってきた励みになる」と喜びをかみしめている。
前島密賞は、通信事業の創始者・前島密の偉業を記念して1955年に設けられた表彰制度で、2020年度は全国から29人・3団体が受賞。森さんは41年間の局員生活で築いた実績と、退職後に取り組む地域活動が評価された。
森さんは、横浜六角橋北郵便局の局長だった父が亡くなったことを受け、後を継ごうと23歳で郵便局に就職。31歳で同局局長に昇格し、県横浜東部地区会会長、関東地区会副会長、全国郵便局長会理事などの要職を歴任してきた。
郵政人最高の栄誉
郵便局員としての仕事柄、日ごろから地域とのつながりを大切にしてきたという森さん。退職後の今も六角橋自治連合会会長として地元に根差した活動を続け、神奈川大学横浜キャンパスが立地する地域特性を生かし、同大の学生ボランティア活動支援室や六角橋地域ケアプラザなどと連携してまちづくり活動を行う「まち×学生プロジェクト」の中心人物としても尽力する。
9日にKKRホテル東京=東京都=であった表彰式に出席した森さんは、「日本郵政としては全国2万4千人の中から3人だけが選ばれる最高の賞。創始者の前島密から認められたようでとてもうれしい」と喜びを語った。
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