梅雨明けの7月16日以降、最高気温が30度を超える真夏日が続いている。市消防局によると熱中症による搬送者は5日時点で466人(速報値)で、前年より215人多かった。今後も続く危険な暑さに注意が必要だ。
熱中症は高温などの環境下で体温調節の機能が上手く働かず、体内に熱がこもることで起きる。例年梅雨入り前の5月頃から症状を訴える人が現れ、暑さが本格化する7月から8月にかけて患者が急増する。市内では、最高気温34・2度を記録した7月24日に29人が搬送されている。
4割が屋内
5月1日から3カ月間の市内搬送者数は397人。年齢別では80歳代が84人で最も多く、次いで70歳代が63人だった。発生場所は屋外が57・4%、屋内が42・6%で、直射日光の当たらない屋内でも発症するケースが目立つ。
症状別では軽症59・4%、中等症36・5%、重症3・0%、重篤1・0%。65歳以上では中等症以上が56・7%を占め、加齢により体温の調節機能が衰えた高齢者は重症化が危惧される。
神奈川区内では6月の発症者が4人だったが、7月は22人と5倍以上に急増。前年同時期の12人に比べても大幅に増えた。時間帯別では正午から午後6時が半数を占める。
神奈川消防署では「めまいや立ちくらみ、こむら返り(足がつる)の軽い症状や頭痛、吐き気などは熱中症のサイン。少し意識がおかしい、意識がないといったケースは最悪死に至ることもあるため、ためらわずに119番で救急車を要請してほしい」と話す。救急車を呼ぶか判断に迷うときは、横浜市救急相談センター(♯7119)の利用を呼び掛けている。
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