帝国データバンクが発表した2020年度の県内スーパー売上高順位で、イオングループの「まいばすけっと」=本部神奈川区=が3位となった。新型コロナウイルスの感染拡大により多くの業界がマイナス影響を受ける中、スーパーマーケット業界ではコロナ禍を追い風に好業績を上げる企業が目立った。
巣ごもり需要 業界に追い風
まいばすけっとは、コンビニエンスストアと同規模の都市型小型食品スーパーを横浜・川崎市や東京圏に展開。店舗数は約千店舗(12月13日現在)に迫るなど出店拡大を続けており、区内では11月に六角橋5丁目店をオープンした。20年度の売上高は約2005億8100万円。巣ごもり需要を取り込むなどして前年度比16・4%の伸びを見せた。
売上高のトップはオーケー=西区=で約5089億7500万円(同16・7%)、前年の4 位から2位に急浮上したロピア=川崎市=は約2068億円(同29・7%増)。オーケーは首都圏を地盤に高品質・低価格の経営方針を掲げ、コロナ禍でも臨時休業することなく営業を続けたほか、内食需要の増加なども業績を後押しした。神奈川県を中心に店舗を展開するロピアは生鮮品の品質にこだわり、関西地方に初出店するなど積極的な出店を行っている。
県内に本店がある上位50社の20年度決算の年売上高合計は1兆7648億2500万円で、過去3年で最高となった。上位50社の中で前年度との比較が可能な企業のうち増益は26社で、前年度より7社増えた。増収企業も16社増えて27 社。横ばいは12 社(前年度比12社減)、減収は11 社(同4社減)だった。
新型コロナウイルスの感染拡大によって飲食店や旅館、ホテルなどが大きな打撃を受けた中、スーパーマーケット業界は外出控えによる総菜や生鮮品を中心とした売れ行きが追い風となった格好だ。調査を行った帝国データバンクでは、百貨店の休業に伴う需要の取り込みや広告宣伝・特売の自粛、利幅の大きいプライベートブランドやオリジナル商品の拡充なども要因とみている。
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