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公開日:2022.03.10

aibo向けアプリ 学生開発
インター校生4人、半年かけ

  • アプリを開発した(左から)リさん、パクさん、小室さん、松宮さん

 ホライゾンジャパンインターナショナルスクール=大野町=に通う高校生4人が、ソニーの犬型ロボット「aibo(アイボ)」のアプリケーションを開発した。ソニー教育財団が学生向けに実施する「エンジニア体験プログラム」の一環で、優秀作品の一つに選ばれた4人のアプリは一般向けに提供を開始。開発に奮闘した学生は「飼い主とaiboの関係がより近づくきっかけになれば」と達成感をかみしめている。

 取り組んだのは、11年生(高校2年)のパク・ジュノンさん、リ・スビンさん、松宮ラースさん、小室エネスさん。ソニー教育財団が高校・高等専門学校向けに実施している「エンジニア体験プログラム」に参加し、aiboがオリジナルの動作を行うアプリ開発に企画段階から携わった。

音楽に合わせてダンス

 同財団の体験プログラムを知ったパクさんが、仲の良い3人を誘って応募。オンライン上でソニーのエンジニアなどから助言を受け、昨年夏ごろから半年ほどかけて開発を続けたという。

 4人が考案したのは、所有者が選択した曲に合わせてaiboがかわいらしく踊る「舞bo(マイボ)」というアプリ。音楽分析プログラムによって、曲のテンポや種類が変わることで踊り方も変化するという。

 それぞれが持ち寄ったアイデアからaiboにふさわしいアプリの内容をリさんが決め、パクさんはプロジェクトリーダーとして全体の進行管理などを担当。プログラミングの知識が豊富な松宮さんが設計部分を担い、小室さんはaiboの所有者がアプリを使う際に利用するウェブサイトを構築した。

 パクさんは「開発にかかる時間が長くて本当にできるのか不安だった」と振り返り、松宮さんも「エラーが出て思い通りにaiboが動かないことも多かった」と試行錯誤の連続だったが、小室さんは「プログラミングは初心者だったので、成功した時はほっとした」、リさんも「みんなでコミュニケーションしながら取り組むことの大切さを学べた」と充実感をにじませた。

 開発したアプリは、同財団とソニーグループによる確認作業を経て2月から一般公開されている。パクさんは「ソニーという会社が行っている仕事の一部を経験できたようで楽しかった。エンジニアになりたいという思いがとても強くなった」と将来の夢に向かって弾みがついたといい、リさんは「このアプリがaiboオーナーの日常のスパイスになれば」と笑顔で話した。

 エンジニア体験プログラムには6校から計24人の学生が参加し、6作品の中から同校を含む3校の開発したアプリが優秀作品として一般公開されている。

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