【Web限定記事】神奈川大学レスリング部
20歳以下日本代表として今夏の国際大会を前にする山口さん、宮内さんにインタビュー
8月「Ｕ20世界選手権大会」、7月「Ｕ20アジア選手権大会」に出場

メダルを持つ宮内さん
「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ」後の山口さん（右から2番目）と宮内さん（1番右）＝同大提供

　神奈川大学レスリング部が4月の「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ」、「ＪＯＣ杯ジュニアクイーンズカップ」で躍動。両大会で2位以上に輝いた男女5人が20歳以下の日本代表として、7月の「Ｕ20アジア選手権大会」、8月の「Ｕ20世界選手権大会」に出場する。

　そのうち男子選手で、「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ」のグレコローマン82kg級で優勝し、「U20世界選手権大会」に出場する山口蓮汰さんと、「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ」のグレコローマン130kg級で準優勝し、「U20アジア選手権大会」に出場する宮内勇真さんから、大会を前に話を聞いた（山口さんは体調不良により書面での回答）。

山口さん

　――「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ」は、山口さんの中でどのような大会だったでしょうか。

　8月のインカレ（全日本学生選手権）前の全国大会ということで絶対に優勝すると決めていました。インカレではまだ強い選手がいるのでこの試合をバネに成長できればと考えていました。

――「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ」で、1番の山場や印象深い試合を振り返ってください。

　1回戦目の試合の調子が悪いことがほとんどで、今回も調子が悪く先制点を取られて焦ってバタバタしてしまいました。それでも後半で点を取り返せたのでよかったです。

　決勝では自分の好きな形に持っていくことができ、最後まで決めきれてよかったです。

　――優勝された感想を教えて下さい。

　今後6月の明治杯やインカレがある中、絶対に優勝しなければと思っていたので、優勝できて安心しました。それと同時に初めての全国大会優勝でとても嬉しかったです。

　――明治杯に向けては。

　明治杯と同じように社会人も参戦する天皇杯で、去年の1回戦目は勝てたものの、2回戦目は何もできず負けてしまったので、今年の明治杯では天皇杯の時より1勝でも多く勝ち、満足できるレスリングをしたいです。

　――8月の世界選手権への意気込みは。

　初めての世界大会でとても緊張しているのと、楽しみという感情があります。優勝を目指しつつ、自分のレスリングがどこまで通用するのか試してきます。

　――最後に、大学での目標を教えて下さい。

　「インカレ優勝」を目指して日々の練習を頑張っていきます。

宮内さん

　――「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ」は、宮内さんの中でどのような大会だったでしょうか。

　ＪＯＣは自分にとって出れるのが最後なのと、優勝・準優勝すれば日本代表として世界・アジアと出れる試合なので、絶対に落としたくない大会でした。

　――「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ」で、1番の山場や印象深い試合を振り返ってください。

　自身の成長も感じれば、反省点も多くある試合が多かったように感じました。

　1回戦では、自分のミスで相手に点数をあげてしまいましたが、自身の課題である前に出ることと、差しで場外に何回か出して勝つことができました。

　次の2回戦は、相手に一点も点をあげないつもりで挑みました。結果的に勝つことはできましたが、グランドで点を取りたかったです。これからより練習して向上していこうと思いました。

　最後の決勝戦では、高校から何度も試合を行っている選手との対決で、ＪＯＣを行う前の試合(2021年全日本大学グレコローマン選手権)でも負けているのでリベンジしたかったのですが5-3で敗れてしまいました。決勝戦ではグランドも返せず、前に出るのも精一杯で技も出せずと反省点の多い試合でした。

　――今回、準優勝という結果を受けていかがでしょうか。

　あと一歩で優勝も見えていたのに、同じ相手に連続で負けてしまったので悔しいです。もしまた当たることがあれば次こそは勝てるよう、今回の試合の反省を日々の練習から意識して取り組んでいきたいと思います。

　――6月には明治杯があります。

　明治杯では強い選手ばかりですが、1回でも多く勝てるように頑張りたいと思います。

　――7月のアジア選手権への意気込みは。

　初めての国際大会ということもあり、不安や楽しみはありますが、まずは怪我をせず、日本の代表として1回でも多く勝てるように頑張りたいと思います。

　――最後に、大学での目標を教えて下さい。

　「学生チャンピオン」です。