安全・安心のまちづくり ”路上飲酒”への対策に本腰を 県議会議員 片桐のり子
今年は暖冬の影響か、桜の開花も早まりそうですね。実は、海外では多くの国が、屋外の公共スペースでの飲酒が禁止されています。一方、日本では、屋外でお酒を楽しむ”お花見”という独自の文化が定着しています。ところが、繁華街では、昨今のインバウンドに伴う外国人の「路上飲酒」や、若者がコンビニの外や公園、駐車スペースで集まって飲む「路上飲み」が増加。これらに伴うトラブルも発生しているとの情報も寄せられています。第3回定例会で知事に質問しました。
騒音・暴力行為のリスク
知事は報道番組に出演した際、「路上での飲酒は最終的には全面的に禁止。それに近づけていくためのステップを踏んでいくべき」と発言。もちろん、路上飲酒それ自体は犯罪ではありません。しかし、大声などの騒音、口論から喧嘩などの暴力行為へと発展することもあります。ごみの放置などの迷惑行為につながるリスクも高く、公共の屋外空間における飲酒への対策は自治体の責務です。そこで、地域の安全・安心の観点からも、県として、何らかの検討を行う必要があるのではないかと問いました。
知事からは、「コロナ禍に飲食店の営業時間短縮やアルコールの提供停止を要請した際、路上飲酒が問題となった。路上飲酒の自粛を要請し、繁華街に出向いて呼びかけも行った。番組での発言は、米国では、路上飲酒が厳しく制限されていることから、日本でも、将来的に路上での全面禁酒を考えていく必要があるとの思いで述べた。騒音や暴力行為につながる懸念があるほか、空き缶の投げ捨て、路上に座り込んでの通行妨害など、問題は少なくない。
こうした問題を解決するためには、新たな条例が必要なのか、既存の法令で対応できるのかの整理が必要。規制する場合は、全面的な実施か、場所・期間を限定するのか、法令による規制か、巡回による声掛けか等についても検討が必要だ。今後、県民の皆様と幅広く議論していく」との答弁をいただきました。
公共空間は、誰もが快適に安心できる場所でなければなりません。これからも暮らしやすいまちづくりに力を入れてまいります。
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