神奈川区 教育
公開日:2025.07.24
「ペットボトルを浮き具に」
幸ケ谷小で着衣泳授業
夏休みを前に、水難事故に遭っても慌てない知識を身に付けてもらおうと、幸ケ谷小学校(谷石宏之校長)で着衣水泳の授業が行われた。
同校がPTAの協力のもと、6年生全クラスを対象に昨年から実施しているもの。今年は日本赤十字社神奈川県支部、神奈川消防署、神奈川消防団が協力し、日赤の指導員が講師を務めた。
児童たちはまず、水着で泳いだり歩いたりして水に慣れた後、Tシャツやズボンなどを身に付け、靴を履いて再び水中に。「体が重い」という声が上がるなど、着衣時の泳ぎにくさを身をもって体験した。
その後、「慌てて動くと沈んだり疲れてしまう。なるべく動かずその場で浮くことが大切」と、靴やボール、未開封のスナック菓子などを袋に入れることで即席の浮き具となるのを講師が実演。児童たちは空のペットボトルを使い、その場であおむけになって1分間浮き続けることに挑戦した。そのうえで講師は、「子どもだけでは絶対に助けに行かず、浮き具を渡しながら大人の助けを呼ぶこと」と、万一の際の対応を伝えた。
女子児童のひとりは「靴やポテチの袋が水中でも浮くことを知らなかったのでびっくりした」と感想を語った。
この他座学の授業も実施。プールサイドや砂浜のイラストを見ながら、危ない箇所について児童たちが話し合った。
6年4組担任の野村諭佑教諭は「プロの立場から指導をしてもらえるのは、児童たちにとって良い経験となり、ありがたい」と話した。
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