川崎市が1967年(昭和42年)に建てた市営住宅19棟。山を切り開いて作った団地の周りは当時、「蛙の鳴き声がする、田んぼのど真ん中」だったという。第一住宅の後に市営第二住宅ができ、続いて県営住宅が完成するなど大型開発で変わる有馬地域を見守ってきた古参の自治会の1つ。
市営住宅は住民の転入・転出が多く、住民相互の関係が希薄になりがち。高齢化も進み、現在は加入世帯の半数以上が70歳以上だ。そんな中、自治会発足から42年、ずっと続いてきた敬老の日のイベント「敬老会」は貴重な存在だ。「1号棟から19号棟まであり、端と端の交流がしにくい中で、住民同士の大切な交流の場になっているよ」。
東日本大震災後、加入者が増えた。有事に備え、住民相互の『助けあい』の必要性を感じたからだ。
また、一人暮らしの人の様子がなかなかわからないということもあるが、積極的に声をかけ、会員同士の連携を広げていきたいという。「やはり災害時に頼りになるのはお隣さん」とニッコリ。そのためにも「信頼される自治会運営をしていきたいね」
団地の敷地内に生えている木や花は自治会発足時、当時のメンバーが「緑の団地にしていこう」と植え、現メンバーも大切に育んでいる。歴史ある自治会として、受け継いでいきたい絆の象徴のようだ。
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