宮前区 社会
公開日：2023.08.11
きょうは山の日
宮前区の山は？
最高地点を調査
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すべり台や砂場もある鷺沼北公園
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公園から見える遠景
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公園内の二等三角点
きょう８月11日は「山の日」。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日として、２０１６年から祝日に。
一方、坂の多いエリアとして知られる宮前区だが、山と呼ばれるような場所はあるのか。区内で標高の高い場所はどこか。街を調査してみた。
「宮前区 山」とインターネット検索してみるとヒットしたのが「鷺沼北公園」。宮崎配水塔が隣接する、鷺沼４丁目の公園だ。ここは通称「梵天山」。すべり台やブランコなどの遊具がある園内には、測量の基準となる二頭三角点がある。標高は87・４メートル。
ちなみに、多摩区の生田緑地内にある枡形山は標高84メートル。国土地理院の地図でも確認したところ、鷺沼北公園は宮前区や辺り一帯でも最も高い地点のようだ（川崎市内で最も高い標高は、麻生区黒川と町田市の境で１４８メートルの地点とされる）。
高台にある同公園は、周囲に同じ高さの建物がないこともあり、見晴らしが良い。８月３日に訪れたところ、展望スポットから東北東に、東京スカイツリーや東京タワーを見ることができた。
公園の近くには鎌倉古道が通ったとされ、頼朝が乗鞍を松の木に掛けたことに由来する「鞍掛松跡」もある。
また、戦時中に土橋探照灯陣地があった場所でもある。探照灯はサーチライトのこと。計７基が設置され、夜間に進入した米軍機を照らした。７基は発動機を電源としたため、空襲が長引くと土橋地区はすぐに停電したという。
身近な「山」で景色や歴史を味わってみては。
参考『川崎市宮前区を中心とした戦争遺跡をたずねて』『宮前区歴史ガイドまち歩きその１・その12』『国土地理院地図』
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