高津区 人物風土記
公開日:2012.09.14
大山名人杯争奪第11回全国小学生倉敷王将戦でベスト8に輝いた
木村友亮(ゆうすけ)くん
千年新町在住 12歳
対局重ねプロ棋士目指す
○…将棋の普及に尽力した大山康晴名人の出身地、岡山県倉敷市で8月に開かれた小学生の全国大会に出場を果たした。県予選で優勝し神奈川代表として初めての出場も「緊張はしなかった」と振り返った。予選トップの3連勝で順調な滑り出しをしたが、決勝トーナメント初戦、対戦相手の見たことの無い打ち方にペースを狂わされ敗戦。「まだまだ勉強することは多い。ベスト8は嬉しいけど、もっと上に行きたかった」と悔しさを滲ませる。
○…将棋に出会ったのは幼稚園の頃。両親からプレゼントされたボードゲームの中にあった将棋の面白さに引かれ、父親からルールを教わってからは本格的に取り組んだ。小学校入学後、近くの将棋教室に通い、「将棋は教わるものじゃなくて、対局を重ねて学ぶもの」と大人相手に勝負を挑み腕を磨く。書籍や詰め将棋、インターネット対戦で実力を付け、最初の”師匠”である父親相手には「今では僕のほうが強い」と自信たっぷりに話す。
○…橘小学校の6年生。友達とはカードゲームや野球をして遊ぶ。各地で行われる大会に出場し、対戦相手と顔を合わせているうちに大勢の友達も出来た。「レベルの高い友達に合うことで、自分のレベルが上がる」。負けず嫌いな性格で負けた試合は振り返りたくない気持ちもあるが、かつて大山名人が語ったように「負けた試合から学ぶことは多い」と肝に銘じ、一つ一つの対局が力になると信じている。
○…「将来はプロ棋士になりたい」と夢を語る。好きな棋士は羽生善治名人だが、直接対局する機会が多いプロ棋士全てが憧れの存在。道のりは長く、現在の4段から昇段し、日本将棋連盟の奨励会に加わり狭き門を目指す。「これからが力を付けるとき。戦略を覚えていくのは楽しい」とどこまでも力強い。学校では将棋を指す子は少ないが「面白さを知って、みんなも始めてくれたら嬉しい」。笑顔で希望を語った。
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