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高津区 人物風土記

公開日:2013.07.19

川崎高津ロータリークラブの新会長に就任した
鈴木 良一さん
溝口在住 64歳

福祉の心で地域に貢献

 ○…「会長として、どうやって地域のお役に立てるかを考えています」。今年で創設29年目になる川崎高津ロータリークラブ(RC)の会長に就任した。「緊張しますが、奉仕の精神を徹底していきたい」と、会員28人(7月1日現在)の同クラブをさらに活性化すべく、言葉に意欲をみなぎらせる。

 ○…生まれも育ちも溝口。発展を続ける街を見つめてきた新会長は「溝口はだいぶ変わったね。昔は神社の後ろに田んぼが多くて、春になると蓮華が咲いてきれいだった」と話す。早稲田大学法学部を卒業後、生命保険会社の営業で各地を歩いた。「色々な人とお話をするのが好き。営業は自分の性格にとても合っていた」。人との関係を深める適性を生かし、次第に福祉の仕事にも興味が広がった。2003年、介護事業などで地域に貢献する企業「フレンドリー」を設立。「うちで働いている人は皆優しい。自分より他人のために働ける人が集まっていますから」と微笑む。

 ○…休日は温泉に行くのが楽しみ。夫人とともに箱根や伊豆などのさまざまな名湯を楽しむという。お酒もたしなみ、最近はワインに目覚めたのだとか。「美味しいワインを選ぶコツは、店員さんに好きなワインを尋ねること。『はずれ』がないよ」とにっこり笑う。特に豪州産が好きで「いつかオーストラリアのワイナリーに行ってみたいね」。時折広がる柔和な笑顔が、多くの人を引き付ける。

 ○…経営を続けながら、長年にわたり民生委員を務めて地域に貢献している。同クラブへの入会は、RCで活動していた父親がきっかけ。「いろんな職種の人と付き合える。それがロータリークラブの面白さ」と話す。会長の今後の目標は会員の増強。「『参加するとたくさんの仲間がいて楽しい』と思える集まりにしたい。楽しければ、自然に人が集まると思う」。地域の人々への思いを胸に、新会長の一年が始まった。

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