5月、一般社団法人川崎北工業会の会長に就任した 上松 義典さん 久地在住 59歳
住民と共存できる町に
○…久地、宇奈根地区の製造業を中心に組織する一般社団法人川崎北工業会会長に5月、就任した。住工混在が進む同地区。同会では工場を開放する「オープンファクトリー」などを通じて住民との共存を図る。就任に際し、「企業間との連携強化はもちろん、住民の方々とも『顔が見える関係』を築いていきたい」と熱く語る。
○…世田谷区出身。3歳で久地に移り住み高津小学校を卒業した。都内の大学を卒業後、大手証券会社に入社。営業職としてキャリアを積み、25歳で実家の上松合金製作所に入社した直後には、会社情報冊子の掲載企業に広く営業を掛けるなど、地道な努力を惜しまなかった。社長を引き継いだ時はまだ32歳。幼少期から父が汗水流しながら一生懸命働く姿を目に焼き付けてきたので、「いずれは自分が父の跡を継ぎたい思いがあった」と語る。
○…父親が設立に関わった川崎北工業会を盛り上げようと同社入社後すぐに入会。青年部を立ち上げ、若手が交流して情報発信する場を作った。「今も若手からは敬語なしで話されるよ」と笑うが、その気さくな性格が人を寄せつける。「若い人たちに盛り上げてもらわないと会の発展はない。地域との交流も彼らの意見が役に立ってるよ」と労う。
○…最近の移動はもっぱら自転車で、取材の場所にもさっそうと登場した。サーフィンが趣味で数年前まで湘南や千葉の海によく通ったが「最近はなかなか行けない」と苦笑い。「今は都内で暮らす息子夫婦、1歳の孫と一緒に旅行に行きたいな」と穏やかな表情で話す。「催し物を通じて地域住民との絆が年々深まっていると感じる。これからも皆様と一緒に町の発展に尽力していきたい」と前向きだ。持ち前の明るさと元気で地域の輪を広げていく。
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4月26日