ダンスを通じて、障害者と健常者の垣根を取り払う活動などを実践しているNPO法人「ダンスラボラトリー」(園部由美 理事長/【携帯電話】080・2068・9343)が、コロナ禍の中で活動の新たな方向性を示し話題を集めている。
元々このグループは、障害の有無などに関係なく誰でも気軽に楽しめる「ダンス教室」を7年前から主宰。高津区の提案型協働事業にも採択され、精力的にレッスンなどを展開してきた。
しかし昨年から1年以上に及ぶ新型コロナウイルスの影響は大きく、従来通りの活動では制限がかかる局面も増加。そこで今年度は、高津区との協働を断念し独自の活動を模索。メンバーのダンス練習の会場などを探す最中、地元の文化や芸術の発信拠点として知られる「溝ノ口劇場」(通称溝劇(みぞげき)=重岡俊行オーナー)の協力を仰ぐ事に成功した。
具体的には重岡オーナーの申し出もあり5月から3ヵ月間、溝ノ口劇場のステージをレッスン会場として利用できる事に。園部さんは「(プロ仕様の)溝ノ口劇場でレッスンを組めるだけでも贅沢。参加者には、普段のレッスンとは違う時間を味わってもらいたく、ご厚意に甘えることにしました」と経緯を話し「これを機会に劇場近隣に住む方や学生さんにも活動を広く知ってもらえれば」とPRする。
さらに、この3ヵ月間の期間中、同劇場の姉妹店「溝ノ口カレー」からも協力の申し出があり、現在はランチタイムのみ営業している店舗を練習時間の前後に限りメンバーのために特別開放する事になった。「練習後のメンバーはお腹を減らしている事が多く、美味しいカレーがお腹を満たしてくれれば申し分ないですね」と園部さん。活動の幅に期待を込めると共に今後はストリートダンスの聖地として名を馳せる「溝口」の場所柄も意識。ブレイクダンスやヒップホップを始めたい人に最適なクラスを前面に押し出すなど新たな方向性を打ち出している。
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