高津区 スポーツトップニュース
公開日:2026.03.13
地元スキー選手古賀結那さん
「感謝」胸に 五輪で滑走
経験を力へ 次を見据える
10代で経験した三度の大ケガ、熾烈な代表争いを乗り越え、初の五輪出場を果たした、高津区出身の女子スキーフリースタイル選手 古賀結那さん(城北信用金庫所属)。本紙は、大舞台を戦い抜いた古賀選手にインタビューを実施。競技への思いと、家族が待つ地元へ戻った現在の心境を聞いた。
飛行機で14時間、バスで5時間を経て辿り着いたミラノ・コルティナ五輪の会場。古賀選手は「長年目標としていた夢舞台を前にしても緊張はなく、むしろワクワクが勝った」と当時の高揚感を振り返る。
そして、3日間の公式練習を経て迎えた予選当日。会場を埋め尽くす観客に驚きつつ「これほど注目される大会に挑戦できる喜びを改めて実感した」と語る。
この高揚感と「夢舞台を楽しむ」という強い気持ちが、極限の状態での「攻め」の姿勢を後押しした。女子スロープスタイル予選では、公式練習では一度も成功していなかった「前向き二回転半」を成功させた。これまでの地道な積み重ねが、最高の舞台で実を結び「自分の動きが最大限できた」と、18位という結果を超えた確かな手応えを口にする。
続く女子ビッグエア予選では、普段は挑戦しない「後ろ向き三回転」を繰り出すも、転倒し太ももを打撲。怪我のリスクを考慮して残りの滑走は棄権(25位)を選択したが「失敗を恐れず、大舞台で難易度の高い技に挑戦できたことは良い経験」と話す。
世界最高峰の壁高く
一方、今大会で突きつけられたのが、世界最高峰の壁だった。
これまでも世界を相手に戦ってきた古賀選手だが「各国のトッププレイヤーが一堂に会する五輪は、やはり別格だった」と語る。スピード調整の緻密な技術、激しく転倒しても即座に立ち上がる強靭なフィジカルを目の当たりにし「自分なら負傷退場するようなシーンでも、彼らは平然と次を狙っていた」と冷静に分析。さらなる飛躍を遂げるため、必要な課題を明確にした。
溝口で得た安心感
世界の頂点を争う極限の舞台で戦った古賀選手。スタート台に立った時、その胸に去来したのは順位への執着ではなく、周囲への感謝だった。かつて下作延にあり、自身の競技人生の始まりとなった屋内スキー場「スノーヴァ溝の口(2020年閉館)」で過ごした日々がその原点で「支えてくれた家族、コーチ、地域の人々の顔が浮かび、ここまで来れたんだなと感動を噛み締めた」と回顧する。
大舞台を戦い抜き、地元・溝口に戻った瞬間に感じたのは「心の底からの安心感」だったという。区役所に掲げられた応援の横断幕を見学に訪れたほか、母校の久本小学校や高津中学校にも訪問。教諭や後輩たちからの温かい歓待に触れ、地域代表としての重みを改めて力に変えた。
五輪という大きな区切りを終えたが、3月下旬にはスイスで開催されるワールドカップへの出場を控える。現在は転倒による打撲のリハビリを続けながら、技の完成度を磨く調整に余念がない。
自らの経験を糧に、夢を追い続ける古賀選手。若き挑戦者の瞳は、次なる頂を見据えている。
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