川崎市立久末小学校の「父母と先生の会」が、今年度の優良PTAとして文部科学大臣から表彰を受けた。委員会活動の見直しをはじめとした組織改編や配信アプリの導入など、利便性向上や経費削減、誰もが関わりやすいPTA活動への取り組みが評価された。
昨年度、神奈川県からの優良表彰を受けた上での今回の受賞。11月19日に行われたセレモニーに出席したPTA会長の鈴木正宏さんは「昔からの伝統もあり、学校や地域の方々の協力あってのこと」と喜びを語る。
同会は現在、役員9人で運営。例年一大イベントである「ふれあいバザー」を柱に活動してきたが、コロナ下にありここ2年は中止に。昨年はバザーだけでなく委員会活動も中止となり「コロナ後に気持ちよく活動を再開できるように」と組織改編に目を向けた。
柔軟な仕組みづくり
取り組み等の見直しでは、HPの活用に伴い「学年新聞」を無くし、保護者向けの講座などもニーズに合わせて削減した。また学年委員会を含む3つの委員会組織をなくすことで保護者の負担を軽減。プリントに代わる配信アプリも導入し、もらい忘れを防ぎつつ経費削減にもつなげた。さらに会員の参加しやすさを考慮し「バザー係」を新設したほか、やりたいことがあれば柔軟に対応できるよう規約も改正、現状に合わせた活動内容に随時見直しできる仕組みづくりを整えた。
副会長を務める渡辺美保さんは「今までの課題や問題を視野に入れながら、子どもたちや学校、地域に今必要なものは何かを吟味した」と振り返る。結城俊一校長は「とても心強い。2年前に創立50周年を迎えたが、次の100周年に向けてしっかりとした歩みを残すことができ、子どもたちにも胸を張れる」と笑顔を見せる。
現在、同会ではバザーに代わるイベントとして校内を使った「ふれあいクイズ」を開催。児童が学校や地域を知り、つながるきっかけを作ろうと教職員らと協力して企画したという。鈴木会長は「これからも学校の教育活動に協力しながら、子どもたちが楽しめることを実行していけたら」と話している。渡辺副会長は「先生方や地域とのつながりに感謝しながらできることをお手伝いする、その気持ちを引き継いでいきたい」と今後を見据えた。
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