可愛らしい音色で、師走の駅に彩りを―。JR武蔵溝ノ口駅で、高校生が制作したハンドベルの自動演奏ロボットが駅利用者を楽しませている。
これは、県立向の岡工業高校=多摩区=放送部の生徒らが手がけたもの。音楽室に眠っていたハンドベルを再利用する形で2015年に制作したもので、NHK杯全国中学・高校放送コンテストの県大会「研究発表部門」で優勝、全国大会出場を果たした作品だ。その後久地駅でお披露目され、以来毎年この時期に地域貢献の一環として同駅と武蔵溝ノ口駅に設置されている。
ベルの数を増やしたり、曲のレパートリーを増やすなど毎年アレンジを加え、後輩たちが引き継いでいる。今年も秋に会議を行って曲目を募り、楽譜の入力などを実施。近年は使いやすいフリーソフトを導入し、全員で作業できるようになった。このハンドベル演奏を見たことがきっかけで同校に入学した生徒もいるという。
12月13日に武蔵溝ノ口駅で行われた演奏テストには、生徒たちが参加。駅構内にロボットを設置し、クリスマスらしい装飾を施した。部長を務める鈴木愛美(あいみ)さん(3年)は「今年は飾りも豪華。少しでも興味を持ってもらえたら」と笑顔を見せる。副部長の吉井翔大(しょうた)さん(3年)は「帰る時などに楽しんで聞いてもらいたい」と話す。
ロボットはクリスマスソングなど23曲を演奏し曲の入れ替えも予定。武蔵溝ノ口駅は午後3時〜7時30分、久地駅では20日(月)から、午後5時30分〜7時30分に設置。いずれも24日(金)までの予定。
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