登戸に川崎一の曳き太鼓 地元町会が新調し披露
登戸地区の祭りなどで長年活躍し、親しまれてきた「台和大太鼓」が築造80周年を機に新調された。登戸稲荷社で8日、「䑓(だい)太鼓修祓式」と「台和新調太鼓披露式」が盛大に開かれ、「川崎一の大太鼓」といわれるその巨体を披露し、春の空に大迫力の音を響かせた。
旧太鼓は稲田村が稲田町になったことを記念して1932(昭和7)年に作られたもの。07年頃から乾燥による木のひび割れなど、老朽化が目立っていた。3回ほど革を張り替えたというが、鋲を打つところがなくなり、音が鈍くなってきたという。そこで地元の登戸台和町会4支部(上ノ台・台南・籠堰・向)から78人が集まり、台和太鼓新調実行委員会を結成。5年の歳月をかけて太鼓の新調にこぎつけた。
資金2千万円集めて購入
「地域に愛されてきた䑓(だい)太鼓が皆さんのご協力のもと新調された。これからも大切に保存していきたい」
そう話すのは同新調実行委員会の小林正一委員長。
新調された太鼓の胴部分には樹齢800年の唐木を10年間寝かせたものを使用した。胴径183センチ、総重量2トンにもなる。関係者によると、曳き太鼓としては川崎一の大きさという。メンバーのひとり、田中謙次さんは「曳き太鼓でこの大きさのものは関東一帯では珍しく、県内にも他にはない」と話す。
購入にかかった費用は台車もあわせて約2000万円。会員住民らから奉加金として集めたという。昨年11月には太鼓の格納庫となる台和太鼓会館も新たに建設した。
式で迫力の音響く
式典のこの日は旧太鼓と新しい太鼓が登戸稲荷社に並んで登場。2つ揃うのはこの時だけとあって、カメラを向ける参列者もいた。披露式では打ち初めがあり、参列者約50人が迫力のある太鼓の音を響かせた。披露式が終わると、新太鼓は祝賀会場の登戸小学校へと引っ張って移動され、通行人の注目を浴びていた。
打ち初めに参加した男性は「乾いている音で澄んだいい音の太鼓だった。旧太鼓とは倍以上重さが違うので音もよく響いていた。これからも地域に愛される太鼓であってほしい」と話していた。
新調された太鼓は毎年7月と9月の第一日曜日に開催される例大祭に登場し一般公開される。秋の例大祭では子どもたちが引っ張る計画もある。
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4月19日